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狩野永徳

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狩野永徳のここがすごい!

日本が世界に誇る代表的日本画家、天下人をも魅了した!

狩野永徳という名前は、歴史の教科書にも載っているので知っているという人は多いはずです。
どんな絵を描いた人だったか、すぐ思い浮かばなくても、唐獅子図屏風や洛中洛外図を見れば、必ず一度は見たことがある有名な絵を描いている、日本の代表的狩野派の絵師です。
そのダイナミックな動植物などの表現は、屏風や障壁画に多く残っており、京都などで寺院を拝観した際に目にすることも多いでしょう。重要文化財に指定されている作品も多く、日本の芸術を語るのに欠かせない人物です。

時に和の落ち着きを持ちながらもゴージャス、時に幽玄、時に精密さを感じさせる各作品は、総じてダイナミックな迫力があり、その背景に戦国時代の天下人である、織田信長や豊臣秀吉のお気に入りだったことも起因していそうです。
天下を取った戦国大名の豪傑さに、永徳の作風は非常にあっているように思います。絵画に貼られた金箔以上の圧倒的輝きが、絵から感じられます。

なお、洛中洛外図は、まるで航空写真のような俯瞰で京の街が精密に書かれており、当時の人々の暮らしや街の様子を知るのに貴重な資料にもなっています。現存しているものの中には永徳以外の狩野派の絵師が書いたものもありますが、現在で言うところの航空写真や、絵本ウォーリーを探せ!を思わせる楽しさもある作品です。

文:有紀黎

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