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アンソニー・ヴァン・ダイク

アンソニー・ヴァン・ダイクのここがすごい!

後世の肖像画家に多大な影響を与えた

アンソニー・ヴァン・ダイクはフランドル生まれの肖像画家で、後世の肖像画家に多大な影響を与えた人です。

彼は幼い頃から絵を描くことに優れ、14歳で黒い衣装の老人を見事に描きました。黒い衣装を描くことはどんな画家にとっても越えなければならない関門と言えますが、あの年齢で光と影の使い方をほぼマスターしていたと言えましょう。

ヴァン・ダイクはあのルーベンスに師事した後独立しますが、肖像画のモデルの魅力を引き出す能力に恵まれ、ヨーロッパ中の貴族は勿論、富裕な商人などからも肖像画の注文が殺到しました。

その画法は貴族は威厳に満ち、高尚な雰囲気を漂わせ、庶民も上品な感じを上手く引き出しています。
また、特に子供の肖像画を描く場合は独特の優しい雰囲気を出し、彼の子供に対する気持ちがよく表れ、高貴ながらも可愛らしく魅力的な絵画になっています。

ヴァン・ダイクは英国のチャールズ1世の宮廷画家として有名ですが、チャールズ1世の上3人の子供達を描いた作品は色合い、衣装の質感、王子、王女の肌の柔らかさを繊細に描き上げ、見る人をとても暖かい気持ちにさせます。

ヴァン・ダイクが得意とした絵のタイプの1つに「ダブル・ポートレイト」があります。
それまでは肖像画は1人を描くものでしたが、ヴァン・ダイクはある時お世話になった画家の兄妹を1枚のカンバスに描きました。
それ以来、2人の人物(姉妹、親子等)の肖像画を様々なポーズで描く事も得意としました。

才能に恵まれたヴァン・ダイクですが、チャールズ1世の支払いの悪さに困りながら、42歳でその生涯を終えたのは残念で仕方ありません。

文:mikotohan

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