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小倉遊亀

小倉遊亀のここがすごい!

女流画家・小倉遊亀 −優しい視線とモダンな画風−

2000(平成12)年に105歳で亡くなった長寿の女性日本画家、小倉遊亀(おぐら・ゆき)。
鮮やかな色合いとモダンな画風がとても素敵な女流画家です。

小倉遊亀は1895(明治28)年に滋賀県で生まれ、高等女学校を出た後は教師として働き家族を支えながら、やがて有名な画家の安田靫彦に師事しました。これ以降彼女は80年にわたって絵を描き続け、主に日本美術院(院展)で活躍し、晩年には女性として初の日本美術院理事長にも就任しています。

小倉遊亀の絵は全般的にとても明るい色使いで、洋画に影響を受けた力強いタッチとおおらかな優しい雰囲気が、理屈抜きに観る人を和ませるような画風です。
扱っているテーマは彼女の生きた同時代の女性達や身近な静物が多いのですが、これはやはり女流画家ならではの「身近な生活を大事にして生きる」という気持ちがそこに現れているのでしょう。彼女はいのちのない”モノ”にも仏性が宿るという考え方を持って絵を描いていたと言われており、その姿勢が軽快で穏やかな静物画にもにじみ出ています。
また人物画には本当に優れた作品が多く、遊亀の絵の中のモデルの女性たちの自由で伸びやかな姿は必見です。女優の越路吹雪さんを描いた「コーちゃんの休日」などは、観ているこちらがほほえましくなってきます。遊亀の人物画には大正・昭和の激動期に生きた女性たちのたくましさや優しさがそっと塗り込められている―私にはそのように感じられます。

文:ひなの

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