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青木繁

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青木繁のここがすごい!

孤高の画家「青木繁」

日本洋画界が発展と模索の渦の中にあった明治期、その独特で短い生涯を送った画家がいます。その画家は「青木繁」。
なんと彼は28歳で胸を患いこの世を去ってしまいますが、その怒涛のような人生の中で彼が残した作品は今も我々にその魅力と素晴らしさを伝えています。

『海の幸』

彼は福岡県に生まれた青木繁は武士の家系であったにも関わらず単身上京し、現東京芸術大学の東京美術学校へ入学し、黒田清輝から指導を受け、その後いくつかの作品を残します。
しかし、青木の絶頂期はその時期だとされ、その後は不遇の時代を送ったと言われており、東京美術学校を卒業した頃に描いた代表作「海の幸(1904)」はブリヂストン美術館蔵で国の重要文化財に位置づけられています。波打ち際で多くの漁師たちが銛と大きな魚を背負い、歩いている姿を描いたこの作品は、その躍動感に目を奪われます。

彼の生涯においては様々な逸話があり、とても自信家だったとも言われ、それ故に不遇の時代を迎えたとも言われています。
その象徴的な出来事が、「わだつみのいろこの宮(1907)」です。青木にとって様々な出来事が重なる時代なのですが、この「わだつみのいろこの宮」はとある展覧会に出品されるも3等末席、いわば受賞の最下位でした。その後も意欲的に制作を行い展覧会などに出品を行いますが、体調を崩してしまうなどしして1911年にその人生の幕を閉じました。
しかしながら、彼の作品に込められたその情熱と熱意は、それを観る私たちの心を揺さぶり続けます。

文:siratama

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