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金子功

金子功のここがすごい!

「ピンクハウス」リボンとフリルとピンタック女の子のロマン

文化服装学院の9期生の一人で、同期生にはコシノジュンコさん、高田賢三さん、松田光弘さんとはクラスメートとして過ごされました。中でも絵が飛び抜けて上手い評判の学生です。スタイリストからキャリアは始まり「ニコル」で「ピンクハウス」の服作りを7年、80年に「BIGI」グループに移籍コレクションを発表しました。ピンクハウスのデザインは、リボンとフリル、ピンタックがふんだんに使われた女の子のためのお洋服です。ピンクハウスは、ピンク色はもちろんですがその中でも印象的な赤い色や、花柄のプリントが女心をぎゅっとつかんで離しません。ピンクハウスの名前の由来は屋根裏部屋のお母さんの古着がたくさん置いてある家というイメージからつけられました。一番人気の赤は、着物の裾のふきの赤や古伊万里の赤からきています。洋風のカントリーテイストな中にはとても日本的な色が元にあるのです。彼の服を支持するファンの中にもその日本の色の香りに気づいているのではないでしょうか。今でいうゆるふわなヘアースタイルも早くからそのスタイルの中にありました。着こなし方もブラウスにブラウスを重ねたり、ワンピースにジャンパースカートを重ねたり、アイテムをチラチラと覗かせて全部見せます。着物の襟や袖口のちらリズムが和服の装い方がお好きだとか。ピンクハウスにミニスカートがないのは、日本人の女の子の足は見せない所に魅力が出ることを知っていらっしゃるからです。ウエストをきつく締めたりしないでふんわりと優しく包んでくれます。一度着てみるとその着心地の良さがわかります。更に「インゲボルグ」、メンズの「カールヘルム」、キッズ向けの「ベビーピンクハウス」、「KANEKO ISAO」、「ワンダフルワールド」というブランドを生み出していきました。

文:錦鯉

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