よく1画家として取り上げられる、流行のフェルメールだけでなく、全体としてとても多数作成された絵画作品の一群としてとらえた17世紀オランダ絵画作品は、それぞれごく小さいものから大型のものまで、野趣あふれる風景から生物、そして航海と経済などを感じさせて、無名画家を含めすばらしいものがあります。
現在東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリー(森タワー52階)で2016年1月14日から2016年3月31日まで「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展」が開催されていますが、オランダ東インド会社の貿易網をきっかけに世界経済上でも繁栄をきわめたオランダが続く時代では、各家庭に本物の絵画が飾られていたほど反映していたと言われるほどの経済力をバックボーンに、一気に絵画マーケットとしても花開いた豊かな芸術作品の数々には、その家々のイコンや家宝としてこれからもあつかわれるために作成されたものから、栄華の記念に作成されたものまで様々です。
よく、絵画の発達は航海から始まるというような説明をするひともあるのですが、それ以外、国内的にも、マーケットの充実が文化を支え、各家庭を潤して、絵画にいろいろな部門や家庭内のインテリアとしての役割をあたえたという資料としても、その一群の時代がとてもよくつたわります。
有名な作品ばかりでなく、無名画家が板に書き付けたようなもので間に合わせ的な作品までが、一体としてとても魅力的です。
文: AIU
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