フランス・ハルスのここがすごい!
フランス・ハルスと肖像画
フランス・ハルスは1580年代のオランダ生まれの画家です。オランダ絵画の黄金時代を他の有名な画家レンブラントなどと共に生きました。
彼の得意とする絵は肖像画で、住んでいたハールレムの人々を描きその一人一人の個性を引き出すことに力を注いでいました。彼の作品は、絵の対象となる人物の人柄や性格を頭の中で想像することが出来そうな内容となっています。彼の有名な作品には「微笑む騎士(1624)」や、「リュートを弾く道化師(1623-1624)」などがあり、社会的階級が違う人々が同じように生き生きと描かれています。
画家をじっと見つめる騎士の自信に満ちた表情や、斜め上を見て少し恥ずかしそうにしている道化師。しかしその道化師の表情から、リュートを弾く事をとても楽しんでいるのを感じられます。
またハルスの描く子供の表情も魅力的で、その代表作に「笑う少年(1625)」が挙げられます。彼の絵の特徴である大胆な筆遣いとは対照的に、描く対象となる人物に対する深い観察力がこの子供の表情に現れているように感じます。まるで写真を撮ったかのように、子供の見せる一瞬の笑顔を丁寧にとらえたこの作品。心に訴えかけるものがあります。
文:ラブリー
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