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荻荘聖子

イラストレーターとアンティークショップ、二足のわらじを履く荻荘聖子さん。
その油彩色鉛筆での精緻なドローイングからは、モチーフへの深い愛情が感じられます。
また、秋のパリのような緊張感と洗練を独特の空気感としてまとっているように感じるのは私だけでしょうか。
現役の作家を紹介するコーナーの第一弾として、今回は荻荘聖子さんにお話をうかがいます。

普段どんな絵を描いていらっしゃいますか? また創作以外にも活動なさっていることがあれば教えてください。

仕事以外では、その時に描きたいモチーフを黙々と描き続けています。
自意識よりも描く対象物への愛を優先して、 描いているモチーフの本来持っている美しさがにじみ出るような作品を目指しています。

また、ラインスタンプも数点出していて、それなりに売上げを上げさせていただいています。

LINEスタンプ

  小鳥萌え

  気まぐれニャンコたち

作品を作り始めたきっかけ、作品に大きな影響を与えたエピソードがあればぜひ教えてください。

子供の頃から少女マンガが大好きで、漫画家になりたかったのですが、大学の頃に、1枚の作品をこだわって描き込む方が好きだと気がついて、今に至っています。

それから明治大正時代の木版の風景画からも影響を受けました。大学の図書館で見た時に、衝撃を受けたんです。
無駄なものを省いたシンプルで静謐な世界観を感じて、私もこんな絵を描きたいと思いました。

好きな(または影響を受けた)作家や作品があれば教えてください。

漫画家の萩尾望都さんの描く「静」の世界が大好きで、
ストーリー以上に、彼女の描く絵の美しさや構図に大きな影響を受けました。

普段どれくらいの時間、創作に取り組んでいますか? またその時間はあなたにとってどのようなものですか?

天気の良い日は、少なくとも1〜2時間は描いています。
のっている時は、半日描き続けたりする事もあります。
目の病気や年齢のせいで陽の光のある時間限定ですが。
これからもずっと描き続けて行く為にも、目の負担を考えて、無理はしないようにしています。
雨の日は、描きたいモチーフを探したり構図を考えたり。
子供の頃から、描く事は生きていく上で自然で当たり前の行為です。

普段気分転換のためにしていることやマイブーム、アートとは関係ないけれど好きなこと・ものはありますか?

フランスアンティークの雑貨を扱ったショップも経営しています。
そちらの仕事もとても好きで、年2回のフランス仕入れは、
とても良い気分転換にもなっています。

こんな作品を作りたい、こんな仕事がしたい、こんな展示会がしたいなど、夢や展望を教えてください。

図鑑のような絵が描きたい。
モチーフを絞った図鑑絵のような作品を並べた個展をやってみたいです。
また、大人の為の美しい図鑑を手がけてみたいです。

荻荘聖子さんの略歴

九州造形短期大学 デザイン科 グラフィックコース卒業
日本デザイナー学院 イラストレーション専科修了
東京銀座、NYブルックリンでの個展を始めとして、各地の個展、グループ展等に多数出展。

荻荘聖子さんの作品

『櫻』 – 桜の花の透明感や儚さ潔さを出したくて、何度も繰り返し加筆して大切に描きました。

荻荘聖子さんをもっと知る

ホームページ

Seiko Ogisho Art Gallery

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