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オディロン・ルドン

オディロン・ルドンのここがすごい!

精神性の高さをうかがわせる孤高の画家。

1978年、学生時代の頃です。私はある大学の教育学部の美術科に在籍していました。この科には7人が在籍していました。驚くほど少数でした。仲も良くなり、ある日喫茶店で話していました。誰かが言いました。「絵画を見て、感動で眠れなかった経験とかある?」と。沈黙が訪れました。その沈黙を破ったのは一人の女子学生でした。彼女はオディロン・ルドンの作品を見た夜は一睡もできなかったと言いました。
オディロン・ルドンは1840年、フランスのボルドー生まれです。彼の初期の作品はモノクロです。長い間モノクロの石版画での表現が中心です。題材もエドガー・アラン・ポーの小説に影響を受け、作品は独特の暗さを持った作品群です。ある頃を境に彼の作品に色彩が表れて来ます。後に妻となる女性との出会いで彼の心に変化が表れたのは明らかです。この頃を境に彼の作品には奇跡とも言えるような色彩が溢れてきます。精神性の高さが表現されているかのようです。
彼の描く花々に魅せられた人は沢山います。彼の心の喜びが花の姿になり、それが見る人にも伝わるかのようです。彼はどの派にも属していません。にもかかわらず多くの人に影響を与えています。その意味でも、絵画史に燦然と輝く画家であると私は言いたいのです。

文:竹中 悟

オディロン・ルドンの作品紹介

光の作家 オディロン・ルドン


三菱一号館美術館の所蔵作品《グラン・ブーケ》を紹介します。

オディロン・ルドンは1840年、ボルドーに生まれた画家です。
ルドンは目に見えるものを描く画家ではなく、目に見えるものを通して幻想世界を描く画家でした。
1860年代、70年代の自然主義の中、ルドンは多くの若い画家たちに影響を与えました。

《グラン・ブーケ》は1900年、ルドンが60歳のときに依頼を受けて制作した作品です。

ルドンの友人であるロベール・ド・ドムシー男爵の注文で、ドムシー城の食堂を飾るために描かれました。
天井の高いドムシー城の食堂の高い位置に飾られていた《クラン・ブーケ》は、薄明かりの中でステンドグラスのように輝いていたそうです。

この作品は、グラン・パレの大回顧展で世界初公開となりました。
現在は三菱一号館美術館の所蔵となっています。

《グラン・ブーケ》は油彩画でも木炭画でもなく、カンヴァスにパステルで描かれています。
高さが2メートル48センチあり、約1年かけて完成した作品です。
繊細なパステルを使って描かれた作品は、パステルの持つ柔らかさから生まれる光と、寒色と暖色の対比がもたらす力強さを兼ね合わせています。

文:ARTlove

ルドンの「ヴィオレット・エイマンの肖像」は本当に美しい絵画です。

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ルドン作の「ヴィオレット・エイマンの肖像」は、左側に美しい花々、そして右側に美しい少女の横顔がある本当に美しいとしか言いようがない作品です。花と少女の間に少し距離があるのがまた両方の美しさを際立たせています。

作者のオディロン・ルドンは、1840年フランスで生まれた画家です。子どもの頃から絵を描いていました。20歳の頃植物学者と知り合い、顕微鏡の世界に惹かれその世界を描くようになります。そこから画家の指導を受け、軍に従軍しながら画集を刊行します。その後、数々の作品を描きましたが、1916年、病気で76歳の時にパリの自宅で亡くなりました。
ルドンは、画家としては非常に珍しく色を使った絵を描いたのが50歳を超えてからでした。色を使い始めてからは、パステルを使ったその技法がとても美しいと定評がありました。

この「ヴィオレット・エイマンの肖像」は、ルドンが1910年に描いた作品で、パステル技法が余すところ無く画面全体に生かされています。幻想的で、画面全体から美しさが溢れているこの絵画が私はとても大好きです。少女と花達の間に空間があり、この空間がより神秘的な雰囲気にしています。現実と幻想、夢の間をふわふわと漂うこの絵画が私はとても大好きです。

文:るるるるん

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