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仏教系寺院天井画

仏教系寺院天井画のここがすごい!

仏教芸術のもっとも崇高な部分

日本における天井画は、木造建築でもあり、その建物維持の特性上、当時そのままの現存物があまりのこっていないことがおおいこともあり、その始まりはよくわかっていません。

ご存じのとおり、大きな広間を得るためかつ、高い天井を得るために、仏教建築の天井部分では、構造の強さと廉価さの確保の両面の目的で、はりをたてよこに渡す必要があることも多くあります。

国家として大がかりに造営された寺院以外の、地方のごく小規模の地域の寺社仏閣でも、枡を切ったうえで描かれる天井画などがあります。またそれ以外でも、大きな絵馬のようなものや、個別に奉納する人物が額縁のついた板絵などを天井に限りなく近い部分などに奉納する習慣が古くからある寺社などが、大小規模問わず多く存在しています。(単に出入りなどの邪魔をしない位置といったいわれなどがあったりすると聞いたことがあります)

よく描かれているのは、鳳凰や龍、鶴、孔雀、老亀、金亀、松などといった、吉祥をモチーフにして未来永劫の繁栄を願うものが多く、それに準ずるものとして、同じく「植物にその題材をとり」、植物を単体で、あるいは植物同士をうまく掛け合わせてその天井の限られた梁のあいだの1枡ずつ板部分にといった、歴代本当に目を奪われるほどに美しい楽園や永遠への入り口が、天井にちりばめられています。

対して、主に欧米の寺院建築においては、もとより構造部分などが石材や珪藻土など、比較的柔軟に整形でき、大きな面積を得られる材質から創られています。 天井部分には主に天使や神がえがかれていたり、星などがえがかれていること、あるいは幾何学的な梁の構造上の美しさや採光部などの自然の風景をそのまま生かしたものがおおく、建築上の制約によるものがその天井の梁構造に影響を多く与えて構図に大きな違いがみられるのではないかともいわれています。かつ木造とは違い耐用年数が長いことから、比較的長期にわたり描かれたときのまま残されていることがおおいといった点で、寺院などの建築物がつくられ描かれた当初のモチーフをそのまま踏襲していることで、現存の日本などの自社と欧米の寺院のモチーフの違いが生まれたのではないかとも言われています。

植物によって、非殺生の教えや、自然とともにその豊かさを享受する思想などを教えるひとつのテキストのように、それらの天井画や奉納額といったものが、後人に利用されてきた背景とも照らして、その植物選びと描き方、そして配置されている建物内の位置の関係から、「仏教芸術のもっとも崇高な部分」を見るといった人もあるそうです。

文:AIU

水をつかさどる龍が、天井の結界の中から降りてきます!

古来より龍神は水をつかさどると言われてきました。ですから、寺院などでは〈建物を火災から守ってください!〉という願いを込めて天井画に龍を用いてきました。ですから、そんな龍の天井画は全国各地に沢山有ります。腕の良い絵師たちによって描かれた八方睨みの龍にも、あちこちで出会う事ができます。それは驚きの技法で、観る側の位置・角度などで龍に見つめられているような錯覚を覚えるのです。まさに八方に睨みを利かせてた龍が寺院などを守っているのですね。                   加山又造画伯によって描かれた天龍寺の龍は、その八方睨みに加えて、結界の中から龍が降りてくるので驚かされます。湧き上がり渦巻く雲の中から龍がゆっくりと降りてきて、じっと こちらを見つめてくるのです。(ありえない!)と思っていましたが…。降りてきた龍と対峙した瞬間に、現実と異次元が交錯すると(ありえる!)と納得してしまう程の感動に包まれます。
静かな迫力が有るので一度体験してみるのも面白いでしょう。感じ方は人それぞれですが、自分の内面を龍と共に見つめる時間が訪れます。龍は架空の生き物ですが、日本人の中には かすかに存在するかも…といった感覚が無意識に有るのかもしれませんね。

文:ブルーベリー

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