鹿児島睦のここがすごい！
ポップと日本文化の融合
鹿児島睦のデザインは動物や植物をモチーフにしたものがほとんどです。陶器やテキスタイル、壁画など様々なプロダクトがありますが、どれ一つ取ってもこの範疇から大きく外れる事がありません。
実際の作品を見てみるとわかるのですが、一つ一つ描かれているものはポップでちょっとユーモラスな絵柄（特に生物）なのですが絶妙なバランスで組み合わさり、それがまた一つ別の大きな絵柄を表しているように見えます。特にハンカチや手ぬぐいなどのテキスタイルでは遠目に見ると、違う模様が浮き上がるような少し違う印象を与えるデザインに感じる事が多く、そのバランス感覚に感動します。
ファミリアとのコラボイベントでは壁面に絵を描かれていましたが、太くしっかりとした線で描かれる一つ一つの絵が絶妙に組み合わさって大きな壁画になる様は圧巻でした。
また福岡を拠点に活動されている事もあり、福岡にある太宰府天満宮や竈門神社の絵馬やハンカチなどもデザインされています。これが、また可愛くて美しくて神社の雰囲気にぴったりと調和して素敵です。
太宰府天満宮では梅と鶯という伝統的な図案を現代風にデザインされたハンカチが販売されているのですが、ポップなのに伝統的。スタイリッシュで可愛い。という一見相反する言葉が同時に思い浮かんできます。
もしかしたら、ポップに描かれている「生き物と植物」、そのモチーフの選び方が日本画のようで、元々日本人の心に響く組み合わせなのかもしれません。ポップと日本文化の融合それが鹿児島睦のデザインなのかなと思います。
文：さな
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