ウィリアム・ロッグスデールの作品紹介
絵を通して訴えるウィリアム・ロッグスデール
ウィリアム・ロッグスデール(1859-1944)はイギリス出身の画家として活躍しました。彼の絵はロイヤルアカデミーに出展されたことで有名です。1880年代にイタリア、ヴェネツィアに滞在したこともある彼の絵は、ロンドンとヴェネツィアの風景が描かれていることも知られています。
そんな彼が1888年に描いた作品が「セイント・マーティン・イン・ザ・フィールズ聖堂」です。この絵は、ロンドンをテーマに描いた絵の中で有名な作品の一つとして知られています。
絵を見た瞬間すぐに目に留まるのは、花のバスケットを抱えた小さな子供の姿。子供は黄色い花を売ろうとしているのでしょうか。絵の中に描かれてる他の子供は、暖かそうな恰好で母親と歩いているのが目につきます。
寒さの中花を売らなくてはいけない子供の姿を描いたこの作品は、見る人に社会の厳しい現状をを伝えているようです。絵の中で花を売る子供の表情はどこか険しいものがあり、無邪気な子供とは違う表情を見せています。
イギリスにとってシンボル的な場所で、このようなことが行われているという現実。画家のロッグスデールはこの絵を描くことで、貧しさの中苦労している人達がいるという事を伝えようとしたのかもしれません。
文:ラブリー
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