黒い聖母の家のここがすごい!
世界でもチェコにしかない!貴重なキュビズム建築
「黒い聖母の家」は、チェコのプラハにある世界的にも貴重なキュビズム建築の建物です。
キュビズムは、ピカソやブラックに代表される美術様式。世界で唯一チェコでは、そのキュビズムが建築に取り入れられたんです。
そんな貴重な建物の一つが「黒い聖母の家」。建築家ヨゼフ・ゴチャールによって1912年に建てられました。近代の合理主義に反発を感じていたヨゼフ・ゴチャールは、新しい芸術キュビズムに惹かれ、その思想や手法を建築に取り入れたんです。
「黒い聖母の家」では、屋根や窓などにキュビズムらしい幾何学的な造りが見られます。建物の角には金で彩られた黒い女性像が飾られ、ここから「黒い聖母の家」と名付けられました。その独特のたたずまいから、聖母像もキュビズムの作品かと思ってしまいますが、違うんです。この黒い聖母像は、以前この場所にあったバロック様式の邸宅から引き継いだものなのだそうです。
建物の中に入ると、螺旋階段が独特の曲線を描きながら伸びています。近づいて見上げれば、何重にも重なった曲線が美しくため息がでるほどです。手すりも美しいキュビズム・スタイルです。
そんな階段を上がっていくと、上階はキュビズムの博物館とカフェになっています。キュビズム建築の室内で、キュビズムのインテリアに囲まれてティータイムを楽しむとは、何とも贅沢です。
文:sophia
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