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岡本太郎

岡本太郎のここがすごい!

岡本太郎の芸術は爆発だ!

太陽の塔でおなじみの岡本太郎氏。
彼は本当の意味での芸術家といえる数少ない芸術家の1人です。
一度でも彼の作品を見たことのある人なら、その作品の持つ圧倒的なパワーに驚いたことでしょう。

彼の作品は、前衛的で、抽象的でありながら、確かにそこに「生きている」かのように存在しているのです。
彼は、絵画や立体造形だけでなく、書や建築の作品も発表しています。
驚くべきことは、そのどれを見ても誰もが一目で岡本太郎の作品であるとわかってしまうこと。
彼の書、つまりは彼の書いた文字、だけを見てもそれが岡本太郎の書であることが分かってしまうほど、彼の作品には彼自身が込められており、圧倒的なパワーを持っているのです。

なぜこんなすごいことができているのか。
それは、彼がどのような作品を作るときにも、心から作品と向き合い、ただ絵を描いたり、彫刻を施したり、文字を書いたりするだけではなく、彼自身の一部を作品に宿しているからなのです。
あるいは、彼自身のすべて、岡本太郎そのものを作品に込めていると言っても過言ではないでしょう。
彼は、芸術を高めるために、芸術を学ぶのではなく、民俗学などのさまざまな学問を学びました。なぜなら、自分という人間を高めることが、芸術を高めることにつながっていると考えたからです。
そんな芸術家は、彼以外にいません。

この稀有な人間性の現れた彼の作品、改めてみなさんに見ていただきたいです。
有名な作品以外にも、本当に素晴らしいものがたくさんあります。
川崎市の岡本太郎美術館、青山の岡本太郎記念館、ぜひ訪れてみてください。

文:ポジティブちゃん

岡本太郎の作品紹介

太陽の塔にかき乱される心

これは人間なのか、何なのか?口を尖らせ、睨み付けるようなどこか憎たらしい顔があり、腕のようなものを水平に広げている…。
全体的にはポップで滑稽な印象を与えているのに、見れば見るほど気味が悪い。子供の頃は存在が怖かった。

「太陽の塔」である。芸術家の岡本太郎氏が1970年の大阪万国博覧会のシンボルとしてデザインし建造された。塔の高さは70m。例の憎たらしい顔の他にも2つ顔を持ち、意味も込められている。てっぺんの黄金の顔は未来を、中央の顔は現在を、そして背面には過去を表す黒い顔がある。実は万博開催時には地下空間が設けられており、そこにも4つめの顔が存在していたが後に閉鎖され、人間の祈りや心の源を表すと意味付けられたその顔は、なんと行方不明になったそうだ。
内部は赤い壁面になっており、生命のエネルギーを表現した「生命の樹」と名付けられたオブジェが存在する。赤や青や緑で色が付けられた樹木のような形で、恐竜やゴリラなどの動物の模型が張り付けられている。万博当時は観覧コースの一部であったが、ここも現在は閉鎖されている。

岡本太郎氏と言えば、「芸術は爆発だ!」というキャッチフレーズが有名な大変個性的な人物であった。その岡本氏同様、この「太陽の塔」も個性がつめこまれた建造物であると改めて思う。
「太陽の塔」が放つ、忌々しさにも似た心をざわつかせる感覚。これは岡本氏の芸術観が見事に形になっているのだ。岡本氏は、心地の良いものの何がおもしろいのか、心を落ち着かなくさせるものこそ芸術だという信念の持ち主だった。

上にも記したが、「太陽の塔」の全体的な存在感は滑稽であると思う。そしてやはり、怖い。なのに、大阪万博から50年近く経とうかという現在も変わらずそびえ立ち、愛されているのだ。

両手を広げ、「太陽の塔」は何かを思いながら移り変わる時代を今日も睨み付けているのだろうか。

文:ウぇるビス

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