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ソビエト連邦における社会主義リアリズム下の、学術科学技術工業生産振興的絵画群のここがすごい!
正式に現代アートとして認められていないとする向きもありますが、ソビエト連邦における社会主義リアリズム下の、学術科学技術工業生産振興的絵画群は彫刻やその他現存する「社会主義の人物アイコンとしての崇拝対象の肖像」などとは異なり、1つの独自の分野を形成し、その中でいくつもの系統に分かれています。
たとえば各地域での目標やスローガンポスター、公害等にある巨大広告のスローガンやその年代の生産振興系看板、イベント告知などの絵画がそれにあたります。(残念ですが”国内作品として”、額に入った状態で描かれている作品は、同時代には少ない)
画風はその配布エリアを担当していた作画者によっても大きく異なりますが、そのなかでも目立ってうつくしい彩色のものが、単色系線画などを重ねた活字やスローガンの描画や、細かな点描を重ねた色淡い作品などです。
多くは、社会主義国解体後のコレクターズアイテムとなって流出していたり、或いはすでにその前後には見られないものとなっていたりと様々ですが、体制下ならではの時間をかけた美しいフォントや対象物のラインの取り方、色の重ね方などと、前作品からの継承部分の変化などには ちょうど「印象派としてとある交友関係の芸術家たちが、互いに互いの色や水の描き方、それを効果的に伝えるための光の扱い方を習得したのとはまたすこしことなる、世代や仲間、同地域間での美しい継承」がみられます。
宇宙開発などのスローガンポスターなどに一部引き継がれたものなども存在していますが、これ以外にも見所は大変多いソビエト連邦絵画でもあります。
文:AIU
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