ジミー大西のここがすごい!
子供の捉え方とも芸術家の捉え方とも、サバンな天才とも全く違う、独自の視点がある
現在現役で描いている人の完全単独展で、完全な正価で、かつ最近個人でお金を払って出かけた、唯一の単独現代絵展がジミー大西でした。
何がいいのかよくわからないと言えば分らないのですが、それなりにお高い入場料ながら、満足感がある作品展でした。
特に作風に癒し効果があるわけでも、とりたてて上手いという感じでも、なんでもないんですが、まあ不思議です。
展示会構成はそれなりに後半で最近販売したグッズとか、そんな感じばかりになっていましたが、原画部分がとてもよく、画面構成と個々の対象物の捉え方などに、子供の捉え方とも芸術家の捉え方とも、サバンな天才とも全く違う、独自の視点があるところがきわだった展示会でした。
とくにたくさん美術展を見慣れていて良い作品をみすぎて飽和状態になることによる食傷気味でもあった時期で、その展示会の「対象物の分析と描き方の個性」は本当に魅力的でした。
真似をしようとして全編同じタッチで描くこともできない、なんというか独特の世界があり、よく美術論で習うような時代や流派、美術家や、産業や職業家の一生の変遷、また芸術家がけがや病気を経て治る過程などとは「全く違うレール」があるようで、生きてて描いてる事がアートのような感じがあります。
関西人って、あんなに使えない人呼ばわりされてるのに、こんなに描けるンだ・・・次もまた見に行こう・・・となぜか鑑賞後にしらふで思える作品展でした。
でももうちょっと点数あった方がいいかな?
文: AIU
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