100%ORANGEのここがすごい!
ヘタうまだけど子供には描けない世界観
100%ORANGE?なんだろうと思うかもしれませんが、日本のイラストレーターです。
名前を聞いたことがなくても、新潮文庫の100冊のYonda? のキャラクターを何年も描いていたので目にしたことがあるかもしれません。
100%ORANGEは及川賢治と竹内繭子の夫婦二人組で、作品はイラストだけでなく、絵本や漫画など多岐に渡っています。この共同作業で作られる世界は子供の世界のようだけれど、決して子供には描けない世界観です。絵本や漫画もシュールな味で、時に子供が書いたほうがもうちょっとオチ考えるでしょとツッコミを入れたくなるような展開。毒があったりナンセンスだったり馬鹿馬鹿しかったりするのですが、時に哲学的。適当なようでいて、やっぱりどこか洗練されている筆運び。
100%ORANGEの仕事のひとつに映画のポスターがあるのですが、フランスのルイ・マル監督の「地下鉄のザジ」「さよなら子供たち」「死刑台のエレベーター」などのポスターは100%ORANGEの先に上げた魅力ととてもマッチしていて、このチョイスが素敵です。他にも、フランス映画の「アメリ」ポスターも手掛けていますが、なるほどなぁと唸りたくなるような映画とイラストの融合です。
文:haru
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