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芹沢銈介

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芹沢銈介のここがすごい!

誰もが はじめに「ああ」とうなずいて 次に「ああ」と溜息をつくでしょう。

出会った時には「粋なデザインですね」程度でサラッと通り過ぎてしまった作品達が、時がたつにつれ心の中に鮮やかによみがえり存在感が止めどなく広がっていきます。暖簾や座布団・風呂敷やうちわ・着物や帯と、色々な物に彼のデザインは見つける事ができます。そんな和風でシックなデザインを作り上げたのが芹沢銈介さんです。芹沢銈介さんは1895年静岡生まれの染色家です。沖縄の染色技術「紅型」との出会いが彼を染色家への道へと導いたとも言われています。特に文字デザインには溜息が出てしまいます。日本人なので「なんて書いてあるのかな?」と、つい文字を追ってしまいがちですが見ているうちに、こんなにも文字は美しくなるのかとアートとして眺めている自分に気づきます。文字自体が「字」ではなく「そのもの」を表しているのでしょうか。例えば「風」と書かれた暖簾などは「風」という文字では無く「暖簾にそよぐ風そのもの」が感じられます。鮮やかな色彩の組み合わせや幾何学的デザインさえも流れるようなやさしい自然美をかもし出していています。文字と植物や風景などを組み合わせ、独自の世界を作り上げています。本の装丁や商業デザインなども手掛けていますが、鮮やかな色の組み合わせの中にも西洋のそれとは違う和のデザインと色彩が感じられます。

文:ブルーベリー

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