ヒュー・ゴールドウィン・リヴィエールの作品紹介
男女の素朴な幸せを描いた作品『エデンの園』
ある雨上がりに公園の一角で見つめ合う男女の姿が描かれた作品『エデンの園』。男性の表情はこちらからは見えませんが、男性を見つめる女性のにこやかな眼差しからは、二人の幸せに満ちた感情が伝わってきます。ごくごく平凡な男女が寄り添う姿、女性の自然な表情に素朴な魅力を感じる人も多いのではないでしょうか。
作者はロンドンの画家、ヒュー・ゴールドウィン・リヴィエールという方で、作者の詳細については明かされていないことが多いようです。
当作品の題名である「エデンの園」と聞くと、みなさんは何を連想するでしょうか。まずは聖書に出てくるアダムとイヴを連想する方が多いかもしれません。
作品について、「かつてはエデンの園を追放された二人が苦難を乗り越え、現代で再会する様子を描いた」という解釈もあるようですが、私にとっては少し違うものに感じられました。「あなたにとってのエデンの園はどこですか?」と問われているような気がします。
私にとってこの作品は、「平凡な日常の中で、理想郷とされるエデンの園のように心安らげる居場所を見つけた男女」を描いたもののように思えました。雨上がりである様子から考えると、何か試練を乗り越えた二人のようにも見えます。女性の幸せそうな微笑みを見つめていると、「心から幸せだと思える居場所を見つけてください。」と作者に言われているような気持ちになります。
文:brown
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