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篠田桃紅

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篠田桃紅のここがすごい!

水墨の抽象画(墨象)一本の線に込めた孤高の人 篠田桃紅

篠田桃紅 1913年生まれ。現在104才。
独学で書を学び、一人で渡米。ニューヨークで文字に縛られない新しい表現を模索し、
水墨の抽象画(墨象というそうですが)を確立します。
その作品の斬新で鋭い表現には誰もが衝撃を受け、ニューヨークをはじめ国内でも高い評価を得ています。
今も独身を貫き、その画力の強さは年齢を経た今も一切衰えを知らず、一度その作品に出会うとその命の生き様の強さに思わず息を呑むことでしょう。

最近は作品よりも作家として著書「103歳になってわかったこと」がベストセラーになるなど、104歳という年齢とそこに書かれた潔い人生観に人気が出ていますが、おそらく彼女は今の自分の立ち位置に満足はされていないと思われます。

著書「人生は一本の線」で彼女はこう書いています。
「私の言葉なんて無意味です。百万の言葉より一本の線が私の伝えたかったことです。」
これが篠田桃紅の原点であり、これからも命尽きるまで彼女の中でこの原点がぶれることはないでしょう。

篠田桃紅を知るきっかけは人気著書からでもいいと思いますが、是非一度先入観なく無垢な気持ちで彼女の作品に触れてみてください。
きっと、鋭い一本の線に込められた孤高な魂の世界の深遠さを、肌で感じとることができるでしょう。

文:yon0221

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