レイ吉村のここがすごい!
必ずどこかで見たことあるデザイン
レイ吉村(吉村禮次郎)、日本人です。「MAZDA」など、誰もが知っているシンボルマークをデザインした、シンボルクリエイターです。
1939年生まれ、日本の大学を卒業した後、1962年アメリカに渡りアートセンタースクールを卒業。何社かデザイン会社を経て、当時のアメリカで大手のデザイン会社に入社しました。そこで実績を積み1972年に独立。おりしも日本では最初のCIブームを迎えようとする頃でした。
東洋工業(現マツダ)がイメージ刷新と認知度向上を企図したCIコンペに参加します。マツダの発音から綴りを整理し、今では当たり前になっている大文字と小文字を混用する手法を使い、綴りのほとんどを縦と横の線にまとめ、一つだけ「Z」の斜めの線を特徴的に活かした単純明快なロゴタイプを作り、日本人デザイナーに本場のシンボルデザインを見せつけました。
その後日本のCIデザインのプロジェクトに数多く参加し、デザインしたシンボルマークやロゴタイプは枚挙に遑がありません。誰でも一つや二つはきっと見たことがあるはずです。
レイ吉村のデザインはそれだけではありません。ビール通の人でも一部の人しか知らない「ハートランドビール」のブランドデザインをしたのもレイ吉村です。ハートランドビールは30年ほど前にメーカーとテレビ番組が企画した商品です。その後テレビ番組は終了しましたがハートランドビールは今でも時々お店で見かけます。その独特なデザインの瓶は「知る人ぞ知る」なのです。
文:まさひろ
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