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ミレーとゴッホ、二つの種まく人

ゴッホ「種まく人」

ゴッホの一番の代表作品と言えば、ひまわりを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
ゴッホのひまわりは、たった一枚ではなく何枚か存在しています。そのどれも強烈な黄色が目を引く作品です。ひまわりの美しさよりも、強烈さに惹かれる人が多い作品です。
しかし、筆者がゴッホの作品の中で一番強烈な衝撃を受けた作品は「種まく人」です。
種をまく人を描いた作品は多く存在します。ミレーの種まく人は、色彩は地味ですが、種まく人の躍動感を感じることができる作品です。

Jean-François_Millet_(II)_013
ミレー「種まく人」

ゴッホもミレーの種まく人に触発されて、種まく人を描きました。しかし、出来上がった作品は対照的なものでした。強烈な太陽の光を受けながら一人の男性が種をまいています。
男性は絵の上部右端に描かれていますが、ミレーほど躍動感は感じません。しかし、画面上部の中央に描かれている太陽が、本当に絵から光を放っているかと感じるほど、強烈な存在感があるのです。
絵は、黄色やオレンジがほとんどをしめているのですが、黄色やオレンジというように色ではなく、太陽光として感じるのです。
また、ゴッホの種まく人は想像よりもずっと大きな絵画です。展示会に行くと、代表作のひまわりよりもずっと大きい存在感があります。
種は、生命の元であるため、生命力にあふれているものです。種やそれをまく人個々からは、生命力が放たれているわけではないのですが、絵画からは見ているだけでもまぶしく感じるくらいの生命力を感じる絵です。
美術館で売られている絵葉書やカタログになると、種まく人の光感は失われています。本物から感じる生命力あふれる躍動感を感じてみてください。

文:式部順子

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