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広島平和記念資料館

広島平和記念資料館のここがすごい!

街と生きる建築

広島平和記念資料館といえば丹下健三の作品でもひと際有名なものです。
この資料館は世界からも注目を集める作品ですが、建物としてはもちろんのことその場所にとても重要な意味がある建物なのです。

資料館は多くの案の中から選ばれたものですが、丹下健三さんの案には他の誰の案にもないものがありました。
原爆ドームです。資料館から慰霊碑、そして原爆ドームが一直線上に並ぶような設計になっているのです。
もしご存知でない方がいらっしゃいましたら広島の地図をご覧になってください。驚きと感動で胸が震えると思います。
建築というと建物そのものに目が向きがちで、そのものがどんな意味を持っているのか、その街の歴史は、何をもってここに建てられるのか、といったことは見落とされがちです。しかしこの作品は、広島の歴史背景を、この資料館が持つ意味を慰霊碑と原爆ドームとの位置づけによって語っているのです。

こんな提案を持ち出したのは彼だけでした。建築というものを彼がどういうものだと考えていたのか、広島をどういう場所だと考えてこの案を出してきたのか、それを思ってこの作品を見るとと心が打ち震えます。
建築はその街に長く根付いていくものなのです。いつかは崩れる日が来るのかもしれません。しかし、いい建築はのちのちに継がれていきます。彼の作品も多くが未だ日本だけでなく残っています。この資料館もそのうちのひとつです。

私は初めてこの作品の本当の意味を知った時に、建築とは、人とはなんて奥が深いのだろうと思いました。まだまだ彼の作品には素晴らしいものがたくさんあります。この資料館も実際に訪れてみるとその存在感とその意味の素晴らしさに息を飲んでしまいます。街があり、人が生き、歴史が続くから建築は息づくのだとそう感じます。

文:akira

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