岡田三郎助の作品紹介
西洋画と日本の美を融合させた岡田三郎助の最高傑作
岡田三郎助は明治から昭和にかけて活躍した洋画家です。女性像と得意としています。
黒田清輝らに学びその後渡仏しラファエル・コランに師事し本格的に西洋の絵画を学びました。
帰国後は東京美術学校の教授になっています。
岡田の代表作である<あやめの衣>は、若い女性の後ろ姿が描かれています。
あやめの衣をまとった女性がうなじと右肩が露わになった構図で、女性の透き通るような肌の質感が大変色気がありうっとりと見とれてしまいます。
その透き通るような肌を引き立たせるのがあざやかな藍色にあやめが描かれている着物であり、着物の藍を際立たせる鮮やかな赤い帯です。
着物の美しさが奥ゆかしさ上品さを醸し出し、色気と上品さを兼ね備えていて日本の女性の美しさを感じられます。
女性のなで肩、肩のはだけ具合、かすかに桃色に染まる女性の耳、全てのバランスも素晴らしく本当に美しく惹きつけられます。
岡田は日本女性の美しさと着物の美しさは切り離すことはできないと考えており、洋画で日本の心を表現することを目指しました。
またあやめの衣の背景は、日本の伝統色であるはじめ染でありその背景の上に油絵具で描かれています。
このことからも岡田の目指す西洋画で日本の美を表現するという思いが伝わってきます。
文:きー
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