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仙厓義梵

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仙厓義梵の作品紹介

ゆるくて可愛い仙厓さんの禅画

仙厓義梵こと仙厓は江戸中期のお坊さんです。一休さんや良寛さんと同じような時代に生きた禅寺のお坊さんです。この仙厓さんが笑いとユーモアを交えて禅の教えを描いた絵がなぜか私のツボにはまってしまいました。
サルバトール・ダリ展を見た後に美術館のチラシを見ていたらこの仙厓展のチラシに目が行きました。シュールな作品を見た後にこのゆるーい仙厓さんの絵が妙に心に留まりました。墨と筆で描かれた彼の絵はゆるキャラ・キモ可愛いの元祖というか、ヘタウマの師匠というような絵です。いわゆる「私にでも描けそう」と言った感じの絵です。
しかしこの絵に込められた禅の教えがちっともゆるくないのです。「座禅蛙画賛」という蛙がこちらを向いて笑って座っている絵があります。仙厓さん曰く「蛙が座っている様子は座禅に似ている。しかし蛙はただ座っているだけで、求道心がないから座禅をしているように見えても、悟ることは出来ない。」その絵の横には「座禅して人が佛になるならハ」と書かれています。これは当時、修行の型だけにこだわっていた弟子たちに向けた仙厓さんの手厳しい言葉です。ゆるい絵の横に仙厓さんの思う禅の心が時に厳しく書かれています。そのギャップもまた楽しめる要素です。
でもまずは難しいこと抜きで仙厓さんの描く可愛らしい絵に気持ちをほっこりさせて楽しんでみてください。

文:ビッケ

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