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レヒネル・エデン

レヒネル・エデンの基本情報

ハンガリー独自の建築様式を生み出した建築家

ハンガリーのブダペストに、繊細な装飾を施された独特の色やシルエットの建物がたくさんあるのをご存知ですか?こうした街並みの礎を築いたのが、レヒネル・エデン。ガウディと並ぶアール・ヌーヴォー建築の巨匠と賞される建築家です。
レヒネルは1845年にブダペストの裕福な家庭に生まれました。当時のハンガリーの建築家はドイツで建築を学び、ドイツ建築の影響を受けた建物を建てるのが一般的でした。慣例に従い、レヒネルもドイツの大学で建築を学びましたが、ハンガリー独自の建築様式を確立したいと思っていました。
その思いを形にしたのが、1896年、ハンガリー建国千年記念で建てられた工芸美術館でした。
ハンガリー伝統のジョルナイ工房のセラミックタイルを使い、ハンガリーの色彩や模様を再現した独特の華やかさがある建物。アール・ヌーヴォーの要素も取り入れることで、洗練された優美な雰囲気も実現しました。
ハンガリーの伝統とアール・ヌーヴォーを融合したスタイルは話題を呼びました。そして、そのスタイルをさらに進化させながら、レヒネルの最高傑作といわれる郵便貯金局などを設計しました。
レヒネルの独創的なスタイルは、やがて「レヒネルスタイル」と呼ばれるようになりました。そして、ハンガリーの建築といえば「レヒネルスタイル」というほどの存在となり、その後のハンガリー建築に大きな影響を与えました。

文:sophia

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