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ラファエロ・サンティ

ラファエロ・サンティのここがすごい!

偉大な先輩たちに捧げた敬意

ルネサンス期の巨匠の1人、ラファエロ。

聖母子像の画家の異名を持ちましたが、その他にも壁画など多数の作品を残しています。
36歳という若さで亡くなったラファエロですが、その若さで巨大な工房(現代でいう広告制作会社)を持っていました。そのため、自分よりはるかに長生きしたダ・ヴィンチよりもずっと多くの作品を残すことができたのです。
(孤高であるダ・ヴィンチは多少の弟子はいても工房を持つまでには至りませんでした。ダ・ヴィンチの才能は絵画だけにとどまらなかったため、工房経営に時間を割かれたくなかったという事もあります。また、粗野で尊大なことで有名だったミケランジェロはその性格が故に弟子を取ることができず、周囲にもったいないと嘆かれたそうです。)

そんなラファエロの壁画の中でも、最も有名なのが「アテナイの学堂」、バチカン教皇庁にあります。

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アテナイとは古代ギリシャの都市。その都市の学堂で賢人たちが議論を交わしたり研究したりする姿が見事な調和をもって描かれています。
大多数の人数を一つの画面に無理なく収め、生き生きと描き出したラファエロの手法も見どころですが、注目すべきは画面中央にいる人物。
赤い服(プラトン)と青い服(ソクラテス)の男性が何かを語り合いながら歩いている姿が描かれていますが、その赤い服の男性はかのレオナルド・ダ・ヴィンチをモデルに描かれています。

そしてさらに画面手前で座って本を読む男性はヘラクレイトスに扮したミケランジェロ。
ラファエロはこの二人の子供か孫のような年齢だったため、ライバルと言うよりは先輩として多大なる敬意を払っていました。
その敬意を込めて、古代ギリシャの賢人たちの姿を、偉大な先輩たちをモデルに描いたのです。

ちなみに、画面右にごく控えめに先輩たちから何かを学ぼうとする青年がいます。
その姿はラファエロ自身。
放蕩が過ぎて若死にしてしまったラファエロですが、芸術家として先輩たちを敬う気持ちは人一倍だったのです。

文:小椋 恵

ラファエロ・サンティの作品紹介

「小椅子の聖母」は慈愛を感じる、とても優しい素敵な絵画です。

『小椅子の聖母』

ラファエロ作「小椅子の聖母」は、丸形に描かれたとても珍しい絵画です。この絵画には聖母マリアと小さい頃のキリスト、そして聖ヨハネの三人が登場しています。
私は、絵画を美術館はもちろん本やインターネット等で見るのが大好きなのですが、初めてこの絵画を本で読んだ時に「何て優しい、慈愛に満ち溢れた絵画なのだろう」と感激しました。小さい頃のキリストを抱いている聖母マリアの顔は穏やかで優しく、見る人を安心させる力があると思います。昔の人もひょっとしたら何か大きな不安を抱えている時、この絵画を見て安心したのだろうかと思いました。

現在、この「小椅子の聖母」はフィレンツェにある美術館に所蔵されています。そしてこの絵画には伝説が残されています。それは、ラファエロがローマを歩いている時、素敵な母親と子どもを見かけ、ついそばにあったワイン樽に即興でその母親と子どもを描きあげたという伝説です。これがこの「小椅子の聖母」の元になったのではと言われています。それほど素晴らしい母と子どもを自分も見てみたかったと思った方は私以外にもたくさんいるはずです。

「小椅子の聖母」は、その色使いも素晴らしいです。青、赤、緑、黄色をふんだんに使い色鮮やかに描かれたこの絵画は、聖母マリアの表情も相まって見る人を明るく、優しい気持ちにしてくれます。今後もこの絵画は多くの人の救いになってくれるでしょう。

文:るるるるん

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