ローレンス・アルマ=タデマのここがすごい!
ハリウッド映画にも影響を与えたリアルな古代世界
ローレンス・アルマ=タデマは、 古代世界を写実的に描いたイギリス・ヴィクトリア朝時代の画家。
彼の作品はハリウッドの初期歴史映画に影響を与えたといわれています。
アルマ=タデマは1836年にオランダに生まれ、オランダの美術アカデミーで絵画を学びました。
1862年に初めてロンドンを訪問。
大英博物館にある古代エジプトの芸術品や古代ギリシアの彫刻に感銘を受けます。
さらに、1863年に新婚旅行で訪れたイタリアのポンペイ遺跡にも感動。
古代を主題にした絵画を描くようになります。古代の中でも特に好んで描いたのが、古代ローマでした。
パリに移住したのち、 普仏戦争を機にロンドンへ渡り、1870年にイギリスに帰化しました。
華やかで美しく、建築物や衣装では徹底的に古代ローマを再現しつつも、人物はヴィクトリア朝美人にしたタデマの作品はヴィクトリア朝時代の人々の人気を集めます。
また、このころから、 アルマ=タデマは「ローレンス・タデマ」から、「ローレンス・アルマ=タデマ」と名乗るようになりました。
アルマ=タデマの作品は画壇でも高く評価され、1879年にはロイヤル・アカデミーの正会員となります。
1899年には ヴィクトリア女王からナイトの称号を、1902年にはメリット勲位を授けられています。
アルマ=タデマの作品の中では、古代世界が緻密にリアルに再現されています。映画界の人々が影響を受けたというのも納得ですね。
文:sophia
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