ファブリアーノ「マギの礼拝」のここがすごい!
装飾的な絵画が見事です
ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノはイタリアのゴシック期に活躍した画家です。15世紀にフランスではだんだん下火になった国際ゴシック様式で描かれた絵画が宮廷などで流行し、ファブリアーノはその代表画家のひとりです。
それはものすごく豪華で華やかな人物や建物を表現していて、さらに筆のタッチひとつひとつがものすごく細かいのです。その細やかなタッチで動物や人物を写実的に描いているところはとても見事です。とても幻想的な雰囲気のモチーフなのですが、動物や植物などは写実的に描かれていて不思議ですし、技術力の高さを感じます。ゴシック様式というのは、どんなものでもものすごく装飾的な世界です。宗教的な雰囲気もかもしだしていますが、他の絵画と比べても、人物や植物、洋服、建物などあらゆるものが細部まで豪華に仕上がっています。この時代は聖書の中のテーマを絵画で表現したものが多いと思いますが、聖書の中のテーマであってもファブリーノ独特の個性的な世界観がふんだんに絵の中にどこをとっても感じます。とても自由に描いているから個性的な作風がでているのではないかなと思います。
文:mariko s
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