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河鍋暁斎

河鍋暁斎の作品紹介

明治の奇才!河鍋暁斎の異業の作品「大和美人図」

河鍋暁斎という画家をご存知でしょうか?
江戸後期の人気絵師「歌川国芳」の弟子のひとりで、明治期に活躍した絵師で、国芳のもとに入門したのは子供の頃の話で、その後、国芳の素行を気にした父親が狩野派の絵師・前村洞和に再入門させたころから才能を発揮。
狩野派の技法と浮世絵の技法を掛け合わせた、暁斎ならではの色の使い方と構図が生まれた。
特に風刺画・妖怪絵・戯画など風変わりで圧倒的な構想で描かれた作品群は今なお新鮮さを覚える。
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「大和美人図」

作品として代表的な絵のひとつに”大和美人図”があるが、鮮やかな赤色の着物を着せたおきゃんな女の立ち姿の絵である。
着物の柄やバックの屏風絵の繊細で緻密な構図と絵の膨大な量を描ききった素晴らしい作品で、見るものを魅了する。
下絵の段階から暁斎は何度となく構成を考えており、ただ感覚だけでは描けない、暁斎の技術力の高さもこの絵から見て取れる貴重な作品である。
一本一本の線の美しさから描き出される”美”をストレートに伝えてくる。

弟子のジョサイア・コンドルのためにその技法や画法を伝えるためとも言われているが、この絵にかかった日数はなんと60日。
暁斎の画に対する飽くなき好奇心と底なしのエネルギーを感じる一品である。
暁斎の魂と画に対する底なしの好奇心を感じる。

文:お栄

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