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オーブリー・ビアズリー

オーブリー・ビアズリーのここがすごい!

繊細で官能的で幻想的なビアズリーの芸術

ビアズリーが活躍した19世紀末のイギリスはアールヌーヴォーの時代でビアズリーもこの時代の様式に影響を受けました。
とりわけ彼が注目を集めるきっかけとなったトマス・マロリーの「アーサー王の死」の挿絵では、アール・ヌーヴォーの先駆者であったウィリアム・モリスの出版物を参考にしました。
Bedivere

ただし、この時代の美術の潮流に影響は受けましたが、ビアズリーの作品の特徴である白黒を基調とした細い繊細で優美な曲線は彼独自の表現と言えます。
また、世紀末のイギリスは古い価値観と新しい価値観とが衝突しあった時代ともいえ、その時代の不安感を彼の作品でとらえているのが、ビアズリーの代表作のオスカー・ワイルド原作の「サロメ」の挿絵です。
原作の血なまぐささと退廃的な雰囲気を引き継ぎながらも、登場人物の服装の繊細な装飾の見事さや登場する人物の劇的な表情は見事で、彼は名声を高めました。

けれども、オスカー・ワイルドが同性愛の罪で逮捕されたことが原因となり、ビアズリーが寄稿してしていた「イエロー・ブック」の仕事を解雇されてしまいました。
そして、それから3年後にビアズリーは25才の若さで亡くなります。
若くして結核を患い亡くなったビアズリーの作品には死の影がちらつく不気味さもありますが、その中でも細部まで繊細な装飾性を発揮した彼の美学で彩られた作品群は多くの芸術家を魅了しました。

文:ヴィヴィアン

あなたはビアズリーを知っていますか?

この個性的なイラストレーションに対して、スキ・キライがはっきり分かれる事と思います。しかし、それは多分、彼自信が望んだ評価だったかもしれません。なぜなら、ビアズリーの残した言葉に、その思いが表れているからです。彼は、こう言っています「僕の目的はただひとつ!グロテスクであること」と…。

私が、初めてビアズリーの作品にふれたのは中学1年の時でした。スキとかキライとか考える暇も無いまま、彼の「サロメ」のイラストから目が離せなくなっていました。早速こづかいをはたいて入手したビアズリーのイラスト集は今も手元に有ります。すっかり色あせてセピア色になってしまいましたが、ページをめくると白黒で綴られた妖艶な世界は色あせずに目の前に広がってゆきます。

オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」の挿入画家でありマロリーの「アーサー王の死」のイラストを手がけた彼が、わずか25歳でこの世を去っていた事を知ったのは、つい先日行ったビアズリー展の解説を読んだ時の事です。わずか25歳と短い人生の中で、これだけ膨大なペン画を残した事に驚きと尊敬と偉大さを感じました。

一度、彼の作品を観て下さい!スキとかキライとかを超えて、くいいるように見入っているあなたがいるはずです。それが、彼の作品の真髄なのですから…。

文:ブルーベリー

鋭さを持った気品ある線

ビアズリーは1872年に生まれ、1898年に26歳の若さで結核で亡くなったドローイング作品が有名なアーティストです。幼少期はピアノの天才と言われていましたが、6歳で寄宿学校に通うようになると絵に熱中、この頃から結核を患い、独学で絵を書き続けていました。

彼の線は優美で鋭く、構図が独特で安定しているので気品があります。卑猥で下品なテーマの作品すら汚さを感じさせません。露骨な作品には性器そのものの描写があるものの、彼なりのデフォルメとシンプルな白と黒で描かれているため暗さはあってもカラリとしています。
彼の代表作はオスカーワイルドのサロメの挿絵が有名ですが、面白いのは彼が作品以外で手紙などに書いた知人の似顔絵、彼はモデルにした人が嫌う己の姿(内面)をあまりにも見事に表現してしまうので、モデルになった人はこっぴどく彼を嫌ったようです。現にオスカーワイルドからも嫌われていましたが、彼の作品の素晴らしさにのちに和解?したようです。(ビアズリーは彼を憎んでたみたいですが)
幼くして結核を患い、いつも隣に死の陰があったせいなのでしょうか、鋭さを持った優雅な線で死と生の皮肉を美しく描けるのは彼だけだと思います。

文:BONE

ビアズリー、永遠のオリジナリティー。

ビアズリーは、イギリス・ヴィクトリア朝の世紀末美術を代表する挿絵画家です。
代表作は、オスカー・ワイルドの「サロメ」の挿絵に使用された銅版画風のペン画です。
耽美主義・アールヌーボーを時代背景に、病的かつ毒々しい印象を持ちながらも、どことなく知的で緻密かつ華麗な作風は、一度画集を手に取ってまじまじと見れば見るほど、白黒の音のない独特の世界に引き込まれるような強い魅力があります。

ビアズリーのこのような作風は、結核のため弱った体ゆえの病的な表現とも、机上で製作できるサイズであったからともされていますが、金銀細工師の息子として生まれた出生や、両親や姉も同様の芸術的な素養があったことから、元々緻密で工芸美術的な感性が研ぎ澄まされており、他の画家より抜きんでた独特な感性を持っていたに違いありません。

ビアズリーの完成度の高い独創的な製作活動は極めて短く、わずか6年ほどです。
肺結核により夭折した年齢はなんと25才でした。
一日のほとんどを過ごしたといわれる、当時の寝椅子が痛ましい限りです。
細いペンの線に命を削るように描かれた作風は、後の多くのイラストレーターやデザイナーに影響を与え続けています。
しかし、そのオリジナリティーの高さは未だ匹敵するものが見あたらないほどの切なさです。

文:maru

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