吉岡徳仁のここがすごい!
プロダクトとアートの良いとこ取り
吉岡徳仁さんの作品を初めて見たのは10年前くらいになります。吉岡さんの作品展に足を運び、世界観に引き込まれました。プロダクトの作品だけでなく、空間デザインも手掛けられているのは凄いなと思ったのが感想です。
その作品展では、細くて乳白色のストローのようなものが部屋中に置かれていました。一つひとつはただの棒ですが、非日常的な量が目の前にあることで今までにない素敵な不思議な空間を楽しめました。ドキドキ楽しくなるだけでなく、一面に広がる白くて落ち着いた空間はどこか安心させられる感覚でもありました。
他に印象に残っている作品は、フランスへ旅行に行った際に見た吉岡さんが作ったイスです。そのイスはオルセー美術館の中にありました。そのイスは美術作品としてではなく、鑑賞者が座る・休むイスとして置かれていました。それを見たときは、日本人としてとても誇らしくなりました。世界的に有名な美術館のイスに日本人が作った物が選ばれているという嬉しさと、そのイスを実際に見られたという嬉しさが入り混じっていました。そのイスに座る前には色んな角度から見て目に焼き付けました。
フランスに旅行に行かれる方は是非オルセー美術館へ足を運んで欲しいと思います。
文:えみ
光の芸術家、吉岡徳仁
先週、銀座の資生堂ギャラリーに行ってきました。薄暗い中にたくさんの人がいて、写真を撮ったり、ぼーっと眺めたりしていました。日本を代表する芸術家のひとり、吉岡徳仁さんの新作のインスタレーションは、巨大なプリズムから放たれた光でキラキラ輝く大きな作品でした。床や壁などが反射で虹色になっています。
デザインやアート、建築など、幅広い分野で活躍する芸術家の吉岡徳仁さんの作品は巨大な光を使った芸術が多く、国内外で高く評価されています。東京オリンピックを控えた日本は、各国から注目されています。日本人の独特な世界観と繊細さはアートの世界でも好評で、特に吉岡徳仁さんのテクノロジーとアートの融合と、茶室などの日本文化を生かした作品は、世界から注目されるきっかけとなりました。
そんな彼は三宅一生のもとでデザインを学び、2000年に吉岡徳仁デザイン事務所を設立。国内に限らず、世界的なデザイン賞を多数受賞しています。ニューヨーク近代美術館、ポンピドゥー・センターなどで永久所蔵物に選ばれていたり、パリのオルセー美術館ではあのモネ、セザンヌ、ルノワールに代表される印象派の作品と一緒に展示されています。
資生堂ギャラリーで展示中の「スペクトル」は必見です。スモークがたかれていて薄暗い階段を降りると、光り輝く作品が迎えてくれます。一時間ぐらい眺めていても飽きないです。気のせいか見れば見るほど表情を変えていくような、不思議な作品です。見終わって外に出たらなんだか清められたような気がします。
文:erire
関連記事
あわせて読みたい!
『ART LOVER』現役の作家紹介ページに載りませんか?
当サイトはこれまで過去の有名な作家や作品を中心に取り上げてきましたが、微力ながら支援したいという思いも兼ねて、現役の作家さんたちも厳選しつつサイト内で紹介させていただこうと思っています。 インタビュー形式のアンケートよりご応募いただけます。詳しくは下記応募ページをご覧ください! http://art-lover.me/new-artists-wanted/ 周囲に作家活動に真剣に取り組んでいる方がいらっしゃれば、上記募集ページをSNSでシェアしたり、URLをお伝えいただけたりすると幸甚です!