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ジョット・ディ・ボンドーネ

ジョットのここがすごい!

ペトラルカ、ダンテと並ぶイタリア・ルネサンスの立役者 ジョット

ジョットが生まれたのは13世紀半ば頃といわれています。イタリアの学者たちによれば、イタリアのルネサンスの立役者はダンテ、ペトラルカ、ジョットと言うことになっているほど、彼の存在なしではルネサンスは語れません。それまでの平面的で固い線のビザンチン美術に、奥行きを持たせ人物に表情を与えたのがジョットです。それまでの宗教画は、我々人間とは一線を画した聖なる人々が描かれ、謹厳で近づきにくい画風が多かったのです。ジョットはまず、描く人々に柔らかな線を与えました。これによって、人間の自然の動きを表現できるようになったのです。さらに、人々に人間らしい症状を与えました。人々の涙を、怒りの表情を描いたのです。それでいながら、彼の色彩はあくまでも優しく、作品を見ているとジョット自身も紳士的で優しい男性だったのではと想像してしまうほどです。ですから、彼が「聖フランチェスコ」を描いたのは適任でした。小鳥にも説教をした、というほど純粋で優しい修道士であった聖フランチェスコと、ジョットの優しい筆遣いはこれ以上ないほどマッチしていたのです。
絵画に空間を与えたといわれるジョットですが、遠近法は彼の時代はまだまだ発展途上でした。ですから、理論的にはかみ合わない表現が作品のあちらこちらに見られます。それが逆に、ルネサンスの黎明期らしい「味」を出しているのがジョットの作品の特徴です。
アッシジに残る「聖フランチェスコの物語」と並んで傑作と言われているのが、パドヴァに残る「スクロヴェーニ礼拝堂」のフレスコ画です。ここに、ジョットは「イエス・キリストの物語」を描いています。深い青を背景に描かれた色彩豊かな物語は、まさにこの世の天国にいる気分を鑑賞者に与えてくれます。

文:cucciola

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