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ピエール・ジョゼフ・ルドゥーテ

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ピエール・ジョゼフ・ルドゥーテのここがすごい!

ルドゥーテのバラに誘われて薔薇の園にいざなわれた人は私だけでしょうか?

植物画家ルドゥーテの名前は、薔薇好きの人なら誰もが知っています。
そう あの「バラ図譜」を描いた植物画家です。
ピエール・ジョゼフ・ルドゥーテは1759年にフランスの支配下にあったベルギーで生まれました。
時はフランスブルボン王朝最後のルイ15世の頃です。ルイ16世に引き継がれたものの慢性的財政難からフランス革命へと移っていった時代でした。

ルドゥーテは、そんな激動の時代の植物画家です。父親が画家であったこともあり、父の手伝いをしながら絵の技術を身につけ13歳で職人として絵の修行に出ました。 彼は装飾画家で身をたてていた兄の居るパリで一緒に仕事をする中、王立植物園に出かけ、よく花の絵を描いていました。そこでアマチュア植物学者シャルル・ルイ・レリティエ・ド・ブリュテルと出会います。彼の支援により植物画を描いたり植物画家から絵の指導をうけたりします。

このレリティエとの出会いが、その後のルドゥーテの生涯を決めることになります。
また、ルドゥーテを語るうえでナポレオン皇后ジョセフィーヌとの出会いが重要になってきます。 ジョセフィーヌはナポレオンからパリ郊外に「マルメゾンの館」をもらいます。
植物好きの彼女は、この館に多くの植物を入れ造成しました。資金もたっぷり有ったので、珍しい植物を収集したりガーデンデザイナーやガーデナーも雇いました。植物学者ヴァントナや園芸家ミルベルたちも雇われていたこともあり収集されている植物の図譜が作成されることになりました。ここでルドゥーテが植物図版政策を担当することになりました。「マルメゾンの庭園」や「ユリ科植物図譜」などにもルドゥーテによる数多くの図版が掲載されました。 なかでもジョセフィーヌが特別に愛していた植物が薔薇だったので、そんな皇后に捧げたのが「バラ図譜」です。

ルドゥーテは植物学的に精密度の高い植物画を描き、イギリスで開発された高度な銅版画法であるスティップル・エングレーヴィングを改良して植物画にも応用しました。
さらに「バラ図譜」においては多色刷り印刷の上から水彩絵の具で手彩色を施しています。

花に対して強い情熱を持ったジョセフィーヌと植物画家ルドゥーテの歴史的出会いにより、薔薇はよりいっそうの発展を遂げることとなります。
ルドゥーテは植物画家ですから、もちろん色々な植物を描いています。しかし、ルドゥーテ=薔薇といわれる程数多くの美しい薔薇たちを描いています。薔薇の香りや手触りさえ感じさせてくれるその絵は、もはや植物画を超えて芸術的絵画になりました。彼は植物画の芸術性を高みに押し上げてくれた素晴らしい画家です。

文:ブルーベリー

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