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ミケランジェロ・ブオナローティ

ミケランジェロ・ブオナローティのここがすごい!

ミケランジェロの描いた巫女たち

ミケランジェロ・ブオナローティ。日本での通称はミケランジェロ。
言わずと知れた、ルネサンス三大巨匠の1人。
本人は彫刻家であることに誇りを持ち(建築も手がけました)絵画はむしろ軽視していたようです。

が、ローマ教皇の命には逆らえず、システィーナ礼拝堂の天井画を手掛けます。
通常、天井画というのは描いてから天井に貼り付けるもの。
しかし、システィーナ礼拝堂は、なぜか出来上がってから描かれました。
つまりミケランジェロはずっと上を向いて絵を描いていたということ。
何という悪条件なのでしょう。
そして、その悪条件のなか、人類史上に残る美しい絵画を残した天才ぶりは驚嘆に値するものでしょう。

このシスティーナ礼拝堂の天井画の魅力について語ると、分厚い本が一冊できてしまいます。
そこでここでは、天井画に描かれた2人の巫女に注目したいと思います。
天井画では合計5人の巫女が描かれています。
その中でも特に美しいと言われているのがデルフォイの巫女とリビアの巫女。
デルフォイの巫女は、神託が描かれているであろう巻物を手に、ふと視線を右に寄せています。
その一瞬の表情の美しさ。気高さ。ベールで覆いきれなかった豊かな金髪が振り向きざまになびき、彼女の美しさを際立てています。

そして最も人気が高いであろうリビアの巫女。
棚にあったであろう巨大な本を両手で抱え、今にもこちらを振り返ろうとする瞬間が描かれています。
あえて背中と横顔を見せる巧みなポーズ。振り返るために力を入れたであろう足の親指にかかる筋力までをも描き出す精巧さ。
隙なくきちんと結い上げた金髪が、彼女の内面を感じさせます。
表情も片方が凛としており、片方は慎ましやかに目を伏せている。

2人の美女の見事な対比。
絵画を軽視しながらもこれほどの作品を残したミケランジェロの多彩さ、困難な仕事をやりぬいた精神力には驚かされるばかりです。

文:小椋 恵

アダムの創造

 

最後の審判

ミケランジェロが描く裸体美と多彩な表現力

私の好きな作家はミケランジェロです。その理由は、彫刻のような裸体の表現と、裸体である人々のその表現の多彩さにあります。
例えばシスティナ礼拝堂の「アダムの創造」。神様がつくった初めての人間がアダムなのですが、その姿がとにかく勇ましく男らしい。細すぎず、太すぎず、程よく筋肉質な理想の体を持ちまるで彫刻のような美しさを放っています。そのため、裸体の人間はしばしばみじめでみすぼらしく映るものですが、ミケランジェロのアダムは裸体の表現だけで強い精神性を醸し出しています。その他、神様の方も、おじいさんの姿をしつつ、その姿は老いぼれ感を感じさせない力強さにあふれています。力強さと共に、後の赤いマントは躍動感を醸し出し、そこからはスピードすら感じられます。
また「最後の審判」の絵も魅力的です。こちらはほぼ全員裸体です。中央のキリストはアダムを連想させ、周りの十二使徒共に裸体であるにもかかわらず、光背などの違いはあるものの、神の子キリストの威厳がよく現れています。また、天国へ上る人、地獄へ落ちる人も皆裸体ですが、それらがどのように幸福にあふれ、また一方で絶望にみちているかを描き分ける表現も注目すべき点だと思います。そこには色使いも関係していると思われますが、単に黒と白の明暗で分けているのではなく、暗いところもそうでないところも程よく調和しているところが魅力的です。
裸体表現などで、精神性や立ち居地、また境遇などを描き分けるミケランジェロは私の中で最高の画家です。

文:ワチェット

ミケランジェロ・ブオナローティの作品紹介

肉体美にこだわったミケランジェロ「最後の審判」

ヴァチカンにあるシスティーナ礼拝堂のミケランジェロの作品、「最後の審判」。

まず、ミケランジェロの凄さに驚かされます。ものすごく壮大なテーマで描かれていて、このような作品を一人で完成させた発想力や構想力には芸術家の枠を超えて尊敬できる知的さです。感じる力だけではこのような芸術的で計算された構成を合わせ待つ絵画は描けないと思います。

旧約聖書の中から主にテーマを見つけて表現しています。一つのテーマではなく、神や天使、そして相反する地獄の様子も描いていて面白いです。全ての人類と死者が集まれられ、裁きが行われるという旧約聖書の内容をうまく表現していますよね。

ミケランジェロは彫刻家としても有名で、むしろ彫刻の方が得意だと思います。だからこそ、この絵に描かれている沢山の人物はどれも肉体美が上手に描かれています。彫刻を彫っているかのように平面にもその筋肉や曲線を描いている点が天才ですね。

でもなぜこのように肉体美を強調するのかは疑問です。普通の人間もいていいはずですよね。

また、日本でも地獄絵図があり、ひょっとするとこのようなミケランジェロの作品にどこかで影響を受けたのかなとも思いました。影響を受けていなくても東洋も西洋も天と地、天国と地獄などがあるんだなと面白く感じます。

文:mariko s

世界一有名なヴァチカンの天井画「天地創造」

ルネッサン期の天才画家といわれたミケランジェロ。ミケランジェロと言えば、ヴァチカンにあるシスティーナ礼拝堂の壮大なフレスコ天井画で有名です。「天地創造」と呼ばれています。ローマ教皇ユリウス2世からの注文でミケランジェロが自分一人の力で書き上げた作品です。その中のアダムと神様を描いた「アダムの創造」と呼ばれる場面がものすごく有名で壮大な作品です。

このような宗教的なものやギリシャ神話などがテーマとなった作品は沢山ありますが、この絵の中にはアダムや神の姿だけでなく、よーくみると面白い発見があります。神様の姿とその背景を合わせてみてみると、人間の脳みそにみえませんか?きっと、神様は人間をおつくりになって、動物とは違う、感情や知的な脳を一緒にプレゼントしてくれたという場面を描いているのではないかと思われてなりません。そして、このミケランジェロの天井画は制作されてから数百年後の現代になりますが、映画のETが指先と指先をくっつけているシーンで真似をしています。このように素晴らしい作品は絵画そのものの作風やタッチがマネされたり、継承されるだけでなく、全く別の作品を作る時にもインスピレーションを起こしていることがとてもすごいなあと感動しました。

文:mariko s

迫力がある「システィーナ礼拝堂の天井画と壁画」

10年以上前に大塚国際美術館でミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の天井画と壁画を見ました。
今まで美術館等でかなりの作品を見てきましたが、こんなに迫力が合って一目見て「すごい」と思ったのはこの作品が初めてです。これだけ大きな絵画を一体どうやって、どのくらいの時間をかけて描いたんだろうと思うほどの迫力があり圧倒されました。

システィーナ礼拝堂は、本来はバチカン宮殿にある礼拝堂です。大塚国際美術館にはこの礼拝堂の天井画と壁画が細部までしっかり再現されています。天井画には天地創造が、壁画には最後の晩餐が描かれています。
ミケランジェロは、1000平方メートルの膨大なスペースに300もの人が描かれています。しかもそれを助手も使わずにミケランジェロは時間をかけて一人で描き上げたそうです。

ミケランジェロは、美術が好きな人で知らない人はいないほどの有名な芸術家です。1475年フィレンツェに生まれ、存命中から高い評価を得ていました。今でも最高の芸術家の一人として未だに高い人気があります。ミケランジェロがすごいのは、絵画以外に彫刻や詩、建築等も一流だった事です。

天地創造も最後の晩餐も構図が複雑で解釈がいくつもあり、定説が定まっていません。謎が多いところもまたこの絵画の魅力だと思います。何度でも見たい、そう思わせる作品です。

文:るるるるん

システィーナ礼拝堂の天井画と、その間接的環境要因からの保護

日本はもとより世界の美術品の中でも、国境をとわず広く人気があるのが、ミケランジェロの作といわれている、「システィーナ礼拝堂の天井画」。ただこれをメインに見るだけの、海外旅行ツアーが多く商品化されていることからも、人気の高さがうかがえます。

もともとシスティーナ礼拝堂では、開口部直下の壁画として、聖書の登場場面が多数描かれていました。

当時の欧州各地の戦況や宗教にかかる事件など、激動の大航海時代、カトリック自体も一歩進んだ形での教義の表現、キリスト教の権威の回復を模索し、この天井部分に12使徒の天井画を描くことを当初は予定していました。

それまで彫刻などで、よりリアルで力強い生体表現を得意としていた、フィレンツェのミケランジェロに製作者としての白羽の矢が立ち、1508年から4年間を費やし、て約500平米にもわたる天井画を完成させました。題材は、直接的には裸体をモチーフに描いたもので、これまで長い年月そのまま存在していた星空の天井画からは全く景色の異なるものがお目見えすることになりました。

控えめな表現でもあると言われている聖書の各シーンや、静かな星空とは対照的に、新たにえがかれた「アダムの創造」の神は、絵柄として「神自身が実務に忙しく携わり、まさに神業でいろいろなことを成し遂げている」という、「より具体的に神の偉業を伝え、賛美するモノ」でもありました。

システィーナ礼拝堂では従来、夜間などは蝋による照明を採用してきましたが、その煤による天井画の汚損や修復のデメリットが指摘されて長く、近年LEDの照明による、採用技術の転換によっての新たな色や絵の表現で、これまでの天井画の魅力がますます増したといわれています。蝋でなければ得られない揺らぎや波長による色彩との組み合わせでの画の見た目というのも、もちろん味があり魅力がありますし、それ以上に「描かれた当初はそれらの照明を意識した色彩設計」でもありました。

神々の技術を、市中の工業技術がサポートして支えているという、大航海時代には及ばなくとも、ライティングや、その表現の為に測定されてきた映像分析などの工業技術としてちょっとだけ進んだ位置に現在のシスティーナ礼拝堂を位置づけなおす、現代のアート活動だと感じてます。

文:AEIOU

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