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パウル・クレー

パウル・クレーのここがすごい!

とにかく謎めいた絵を描く芸術家パウル・クレー。スイス出身の近代芸術家です。

一見、小さな子供が描いたのかなと思わせるほど、豊かな色彩と不ぞろいな形の連続だったり、不思議な生物のようだったり、点、線、などほんとうにユニークな作品ばかりで驚かされます。

何かを隠したい、秘密にしたい、内緒にしたい、そんな思いがあってこのような解明不可能なかわいらしい絵になるのでしょうか。
パズルのピースをいくつもはめ込んだような断片的な作品がとっても多くて、あ、これはあれかな? と何を表現しているのか感じ取れた時に作品を見た人は何とも言えない喜びに包まれます!
遊び心がたっぷりある画家ですよね。これはきっと意図的に描いているのだと思いますが、意図的でなく、ただ感じたままに絵が描かれたのであっても、どちらにしても天才的な表現方法です。

クレーは独自の色彩理論があり、それに基づいて絵で表現しているのだそうですが、論理的に描かれていてもどこかにほっこり温かみを感じるのはクレーの性格によるものなのでしょうか。計算だけで描かれたとは思えないほど自由な線と色彩がとっても美しいです。暗さになかにもどこかに必ず明るい部分があるところがとても好きです。

文:mariko s

パッチワークのような画風にインパクトがある抽象画家

パウル=クレーは19世紀後半から20世紀中ごろまで活躍したスイスの画家です。

音楽教師の父、声楽を学ぶ母を持ち、妻もピアニストと、音楽一家だったクレーですが、彼も音楽のみならず文学や絵画など幅広く芸術に興味を持ち、音楽や詩作などに明け暮れながらも特に絵画に力を入れることになった、多才な画家でもあります。

クレーは主に最初は水彩画を描いていましたが、20世紀に入ってからは油彩の作品も描くようになりました。

墨絵や水彩画には写実的な作品もありますが、クレーの作品は主に抽象画で、キュビズムに属するものです。

特徴として、モザイクのような、パッチワークを思わせる画面をつぎはぎにしたような画面の作品が多く、古風なようでそれでいて近代のデジタル表現ともとれる、温かみのある不思議な斬新さがあります。

メッセージ性を持ちながらも、絵本の挿絵や、まるで毛布の模様のような温かさを感じる作品は、幼い子供達にも心に響くものがあるでしょう。「死と火」「セネキオ」などの名画は、かわいらしい画風の中にも惹きつけられるものがあります。

なお、クレーはドイツの美術・建築学校であるバウハウスで指導にもあたっており、画家としてのみならず美術理論家としても有名です。あらゆる芸術から作品のヒントを得ていたマルチ芸術家のクレーに、指導を受けてみたいと思う人は、今でもたくさんいそうです。

文:有紀黎

音楽のように音が聞こえるパウルクレーの作風にひかれて…

私が関西から横浜にでてきてとにかく感動したのは関西ではこれだけの多くの美術展が…特に興味深く重要なアートがたくさん開かれることはなくてこんなにも貴重なアート展が多く開かれる東京、横浜近郊の大きな美術館がある場所に住んでいること自体がすごくラッキーな気がします。
関西からでて来たばかりの頃、土地勘をつけるためにもよく美術館やアート展に足を運びました♪大きな美術館には都内、横浜近郊を含めほとんどいきましたが(たくさんの重要な大きなアートもみました♪)鎌倉にある神奈川県立美術館もゆっくり見て回れる素敵美術館でした。
都内とは違う落ち着いたロケーションの中でアート観賞は素敵ですね♪
この美術館で開かれた春の終わりの鎌倉でパウルクレー展を見ました。パウルクレーはカディンスキーなどとおなじ抽象的表現の絵画をかくアーティストで少しも時代、時間の流れを感じさせない作風が印象的でした。
個人的にものすごく好きという訳ではありませんがもしかしたら自分でも気がつかないうちに何かしらの影響を受けているのかもしれません。それってすごいことだと思いませんか?
パウルクレーから受けるアートの影響力で感性を刺激されてもしかしたら今後の自分の人生にバウハウス的な革命?おきるかもしれません♪

文:まやにゃん

パウル・クレーの作品紹介

「忘れっぽい天使」「LU近くの公園」 – ちょっとコワイ感じがするけれど、ほのぼの。

パウル・クレーは、20世紀前半、キュビズム時代のスイスの画家。
学校の教科書にも載っている「忘れっぽい天使」は、有名で名前こそ知っていましたが、実際特別展などに行った際、晩年の記号の様な作品を多数見ることにより、クレーっていいじゃん! と面白かった記憶があります。
それで、好きな画家の一人になりました。

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「忘れっぽい天使」

ずっと後にドイツ人でありながら、戦時中は現代芸術の画風を嫌ったヒットラーに国外に追放され、困窮したり、そのままスイスで一生を終えたこと、晩年は皮膚硬化症という難病にかかり、私が興味を感じた、面白くほのぼの感ある作品の多くが、手が動かないゆえに描かれた絵だということを知り、複雑な気持ちになりました。

人に喜びや感動を与える仕事は、時として辛く悲しい状況下で生み出されていることがある。
画家を取り巻く状況は違いますが、ボティチェッリの「プリマヴェーラ」もそのような血なまぐさい状況下で製作されていたようです。

後から得た知識ではなく、あくまで最初の印象として、これらのちょっと怖い感じがするけれども、ほのぼのとした、じっと見ていると胸が暖かくなるようなこれらの絵画は、そのままの気持ちで描かれたのだと思いますし、そう信じたいです。

文:maruchan

パウル・クレーの関連書籍

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