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エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン

エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランのここがすごい!

本当にこれは油彩なのか、写真ではないのかと目を疑ってしまう肖像画

エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランは、18世紀にフランスで活躍した女流画家で、王族の肖像画家として知られています。特にフランス王妃マリー・アントワネットの肖像が数多く描かれており、写真がなかった当時、肖像画は写真と同様の価値を持っていましたが、その緻密で繊細な画力に圧倒されます。

アントワネットは大変美意識が高く、ルイ16世の時代のフランス風俗にも多大な貢献をしていますが、ルブランは「自分が気に入ったように肖像を描いてくれる画家」として、アントワネットのお気に入り画家だったそうです。

ルブランの描いたもののみでなく、当時の肖像画のレベルの高さは写真レベルの写実性を誇るものが多いですが、一方で「なんとなく本人の欠点をごまかす」ことなど、モデルの要望を聞いてくれる画家が好かれたようです。

ルブランが描いたアントワネットの中でも、1778年、1779年の作品で、アントワネットが大変ゴージャスなドレスを着て立っている肖像画がありますが、ドレスの光沢も見事に再現されており、素材や着こなしなど当時の風俗の資料としても素晴らしい価値がある作品ばかりです。

ルブランの画風を見ていると、若干17世紀に活躍した画家、ルーベンスの影響も感じます。池田理代子氏のマンガ「ベルサイユのばら」にも登場し、アントワネットの肖像を描いているルブランですが、その温厚な容貌からは想像できない圧倒的画力、本当にこれは油彩なのか、写真ではないのかと目を疑ってしまう肖像画は、必見です。

文:有紀黎

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