フランク・ロイド・ライトの作品紹介
地面から生えてきた!?『落水荘』
フランク・ロイド・ライトは主に1900年代初期に主にアメリカで活躍した建築家です。
建築事務所に就職し、技術を身につけていきます。
やがて独立してすぐの住宅ウィンズロー邸で一躍有名に。
その異才さから一躍人気の建築家となりました。
ロイドの建築哲学は『建築とは生き物のように大地から生えるものだ』というもの。
この言葉通り、自然の利を最大限に生かした建物を多く手掛けます。
そのライト建築の最高峰がこの『落水荘』。
川の中。巨大な岩版から滝が落ちている場所にまるで浮かんでいるかのように家が建っています。
住宅の中からもリビングから川面へと降りられる階段を設けてあり、自然と一体化した暮らしが出来るようになっているのです。
実はこの時期、ロイドは逆境の中にいました。
妻帯者でありながら、顧客の妻と駆け落ちするというスキャンダラスな事件を起こしてしまいます。
しかも、駆け落ちした女性は雇っていた使用人に殺害されてしまうという悲劇。
そんな悲劇の中、ロイドの建築作品は極端に少なくなってゆきました。
しかしその分、質は上がっていきます。
悲しみを、作品にぶつけるかのように数々の傑作作品を残し、そして最高峰である落水荘を設計したのでした。
なお、この『落水荘』は最初はカウフマン氏の別荘でしたが、今は観光地として一般公開されています。
文:小椋 恵
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