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蔦谷喜一

蔦谷喜一のここがすごい!

昭和初期の少女の夢とあこがれの表現者

きいちのぬりえ、というと一度は聞いたことがある方もおられるのではないでしょうか。

昭和初期、女の子たちの遊びといえば、おはじきやお人形遊び、ぬりえなどがありますが、なかでも人気があったのが、ぬりえ作家であり画家の蔦谷喜一のぬりえでした。

蔦谷喜一のぬりえは、近年の大人のぬりえブームなどでも再度見直され注目をされていますが、男性とは思えぬ繊細でかわいらしいその作風は、昭和初期の少女の憧れの象徴として、懐かしさの中にも、普遍的な「女の子が求めるかわいらしさ」を今でも感じさせます。

蔦谷喜一は元々子供時代から人物を書くのが大好きで、画家を志すようになります。たまたま友達に依頼されたぬりえの仕事を「フジヲ」という名前で引き受けて始めたのが、ぬりえ作家としての始まりでした。

戦争で紙などが不足し、ぬりえの仕事を断念した時期もありましたが、戦後は本名の「キイチ」名で仕事を再開、団塊世代の女の子たちに、彼のぬりえは大ヒットしました。

現在では彼の作品は、ぬりえとしてだけではなく少女をモチーフとした絵画としての評価も高く、多くの人に愛され続けています。彼が描いたクルクルとした丸い目の女の子は、永遠にすべての女の子の憧れとともに愛くるしさを放ち、ぬりえとして塗る人に夢と創造の楽しさを与えてくれます。

文:有紀黎

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