マーク・ロスコのここがすごい!
鑑賞後の清涼感を極めた画面構成
よく、エクセルシオールカフェに飾ってある人。
いかにも「らしい、光」をたくさん描いており、どの画面もまったく飽きさせない。
よく「現代絵画に、環境や空気の清涼感のような、鑑賞後の清涼感を求める人」があるが、それらを極めた画面構成や配色構成である辺りは、「ポスターなどに印刷された後の画面を見ても」あきらかで、どんなみせでどんなにヨレッとして飾られていても、画面の適度な大きさと、人と対面したときの知覚やその占有バランスを意識して表現されているんだなあという細部のあたりをよく思わせてくれるものがある。
力強い清涼感ではなくて、なんとなーく癒された感じの色や画面バランスなのが、個性があってとても魅力的な作品ばかり。
ロスコ部屋というのがあちこちに作られているが、とくに画面だけを切り離してみていても、やっぱりすごいものを感じるので、「よくいわれる『芸術とは、作品展に足しげく通う事だ』ということを完全に否定しても、良い画家というのはしっかりと描けているのだ」という点も確認できる。
描くことの作業の部分の、その大方は、本人の力量を多く反映しなくても、環境が整っていれば、しっかり本人の個性や力を作品中にしっかりと残せるんだなあといったあたりも、これらの作品の印刷物やコピー物ですら感じさせてくれる、圧倒的な芸術的な内面的たくわえがある。
これを見に行きたいだけでエクセルシオールに金を払っていたことがあるほど、良い作品が多い。
アーティストで露系を反映させた色彩のものもみられることも、ちょっとおもしろい作品で好き。
文: AIU
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