ジャン=アントワーヌ・ヴァトーの作品紹介
「夏の木陰」は、ロココ美術の美しさを堪能できる一枚です。
アントワーヌ・ヴァトーの「夏の木陰」はロココ美術の美しさがとてもよく伝わってくるとても素敵な絵画です。木陰の中央には太陽の光を浴びている男女が描かれ、周りにも木陰で隠れていますが、二人の男性と一人の女性等様々なものが描かれています。木陰になっている部分をじっくり見る事でどういう絵なのかを理解する事ができる、とても奥深い素敵な一枚です。
この素晴らしい絵画は、現在愛知県にあるヤマザキマザック美術館に所蔵されています。世界的に有名で偉大な芸術家の美術品が日本にあると知った時、私はとても驚きました。まだインターネットの美術館系のサイトでしかこの絵画を見た事がありませんが、せっかく日本にあるのですから、いつか必ず見てみたいと思います。
「夏の木陰」は光が当たる場所と木陰の場所の陰影がしっかりと描かれているので、お互いの美しさがより引き立っています。
また、私は絵画に出て来る登場人物の服を見るのも大好きなので「夏の木陰」の女性達の華やかな服や扇子を見て「優雅で気品に溢れていてとても素敵だな」と思いました。
作者であるヴァトーは、生まれながら身体があまり強くなかったそうです。残念ながら結核で37歳の若さで亡くなってしまいますが、病に倒れた後、それでも最後まで絵を描こうとしている様子が手記に残されています。それほどまでに芸術を愛した彼の作品をもっと見てみたかったと思わせる一枚です。
文:るるるるん
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