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リュシアン・レヴィ=デュルメル

リュシアン・レヴィ=デュルメルのここがすごい!

幻想と雰囲気の画家リュシアン・レヴィ=デュルメル

リュシアン・レヴィ=デュルメルは、うっとりするような甘く幻想的な作品を多く残した画家。
1865年にアルジェリアに生まれたレヴィ=デュルメルは、フランスでラファエル・コランをはじめとした数人の画家に師事します。その後、南フランスの陶磁器工場で働き、 所長になります。 そして、その経験や知識を絵画製作に生かしていきました。また、1895年ごろにはイタリアへ旅行し、古典芸術の影響を受けた作品を描くようになります。
このように、彼はあらゆる文化や芸術家、職人から技法を取り込んでいきました。
また、しだいに線描から離れ、柔らかく幻想的な作風になっていきます。
レヴィ=デュルメルは、その後も何度もイタリアを訪れました。特にヴェネチアに魅了され、代表作「ヴェネチアの眺め」をはじめとした作品に残しています。 繁栄の面影を残しつつも滅びゆく水の街ヴェネチアを描いた象徴主義的なその作品は、世紀末の絵画に大きな影響を与えました。
また、友人ジョルジュ・ローデンバックの作品「死都ブルージュ」に魅せられ、北のヴェネチアともいうべきブルージュも多く描いています。
そのほか、社交界の人々の肖像を幻想的な雰囲気の中で描き、評判を集めました。
1901年以降には、象徴主義的な傾向がいっそう強まります。音楽を絵画で表現することに夢中になり、特にベートーヴェンやドビュッシーの作品を好んで描きました。

文:sophia

リュシアン・レヴィ=デュルメルの作品紹介

幻想的な月の光に照らされた甘く美しい「オフィーリア」

青と緑の淡く幻想的な雰囲気の中で、甘い微笑みを浮かべる女性。
なんともロマンチックな雰囲気のこの作品は、リュシアン・レヴィ=デュルメルの 「オフィーリア(シュザンヌ・ライシェンベルグの肖像 )」 。シェイクスピア作の戯曲「ハムレット」のヒロイン・オフィーリアを描いた作品であり、また、副題にもある通り、 オフィーリアを演じる女優シュザンヌ・ライシェンベルグを描いた作品でもあります。
シュザンヌは、19世紀後半にフランスで人気を集めていた女優です。詩人ゴーティエは彼女のことを「花、微笑み、そして春」と賞したそうです。オフィーリアは彼女の当たり役でした。
一方レヴィ=デュルメルは、19-20世紀にフランスで活躍した画家。パステルを使って微妙な色合いの甘やかな作品を描きました。
「オフィーリア」には、そんなレヴィ=デュルメルの魅力があふれています。月の光に照らされた水辺。青と緑のハーモニーが幻想的です 。その水面と蓮の花に囲まれ、オフィーリアは顔と手だけしか見えません。その顔には幸せそうな微笑みが浮かんでいます。
青と緑の濃淡で全てを描く、その色使いはレヴィ=デュルメルの真骨頂というところです。オフィーリアのふれたくなるような肌は、陶磁器の製作にも携わっていたデュルメルだからこそ描ける質感でしょう。そして、全体に流れる甘く美しい雰囲気には、ため息がこぼれてしまいます。
また、愛、死、水、夜、女性、植物など、象徴主義の要素やアールヌーヴォーに繋がる要素もあふれています。

文:sophia

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