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東京中央郵便局（KITTE）のここがすごい！
東京中央郵便局舎はDOCOMOMOにも選定された、日本でも有数のモダニズム作品
東京駅を丸の内南口で降りて、その正面にむかしからかわらずあるのが、東京中央郵便局。1931年（昭和6年）12月25日に開設されたたてもので、大阪中央郵便局とともに、逓信省営繕課の吉田鉄郎による設計です。
いずれも日本におけるモダニズム作品として、とくに、先の戦災や震災、高度経済成長などの時代を一緒に歩んできた建物ということもあり、おおくの日本人にも、そして外国人にも印象に残っている建物です。
ドイツの世界的に著名な建築家で都市計画の専門家でもあるブルーノタウトをして「日本におけるモダニズム建築の傑作」とも言われています。
只シンプルに恒常的に、窓壁を配置しただけではなく、シンプルな中に、美しいフレームラインの比率をもたせながら、内部の採光性なども確保した点など、実用性と美しさをともにもたせた建築物です。
丸の内や都内には、このほかにもこのモダンで美しい窓のラインを模倣した様々な当時からの建築物から、現代建築までがあります。
日本を代表する近代建築（逓信建築部門）の作品として、DOCOMOMOの「日本の近代建築20選」にも選定されたことのある建物です。
保存か建て替えかでもめた時期もありましたが「一部の建物部分の印象はある程度、これまであったようにそのままに」のこしたような改築がおこなわれています。
今回の大規模な増築部分のガラス棟は、まるでシャンデリアから光が零れ落ちてくるような効果を旧庁舎側にあたえており、多少の配慮のある建築として、比較的日本では珍しい、「保存を優先させた近代建築物件」ともなっています。
文：樹って？
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