チップ・キッドのここがすごい!
見る人を本の世界に引き込むデザイン
チップ・キッドは、本の表紙デザインを手がけるブックデザイナーであり、日本の作家、村上春樹の作品の表紙デザインを数多く手がけていることで知られています。
強烈な個性とインパクトを持つキッドのデザインは、本の表紙の領域を超えて、一つのアート作品のようですが、見るものをしっかりと作品の中に導いてくれる、ストーリーテラーのような説得力にも満ち溢れています。
東京の文化や日本の昭和アニメが大好きだというチップ・キッドは、そのユニークで知的な感性で、作品の持つ魅力や本質をストーリー性のある一枚のデザインにして私たちに提示してくれます。
その作家や作品を全く知らないような人でさえも、書店で見かければ、思わず手に取ってしまうような不思議な力があります。
手に取ってしまえば、いつのまにか本の世界に入り込んでしまうような吸引力のあるデザインは、他のグラフィックデザイナーの作品にはない稀有なものです。
チップ・テッド自身が最も影響を受けたと語っているのは、日本の昭和のアニメです。
そのアニメから今でもインスピレーションを受けることが多いと言う彼のデザインは、子供のままの遊び心を大切にしながらも、見るものを確実に作品の世界に引き込む戦略的なものでもあります。
文:あやぱみゅ
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