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ジャン・オノレ・フラゴナール

ジャン・オノレ・フラゴナールの作品紹介

「ぶらんこ」はぶらんこに乗る少女がとにかく美しい絵画です。

ジャン・オノレ・フラゴナールの「ぶらんこ」を以前大塚国際美術館で見た時、ぶらんこに女性の美しさに目を奪われました。
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ピンク色の服を着た美しい女性の下に男性が見え、二人が愛し合っている事がよく分かります。女性は全身しっかり服を着ていますが、どこかエロスを感じさせるのがこの「ぶらんこ」の凄さだと思います。

ジャン・オノレ・フラゴナールは、1732年のロココ期最後のフランスの画家と言われています。20歳にフランスの王立アカデミーのローマ賞で一等を取り、国費でローマで勉強する権利を得ました。その後、ローマで様々な勉学や技術を学びます。そして1768年頃、彼の画家としての絶頂期にこの傑作「ぶらんこ」は描かれました。「ぶらんこ」はフランスで大絶賛され、彼の画家としての地位を確かなものにしました。

「ぶらんこ」はサン・ジュリアン伯爵が自分と愛人を描いて欲しいと依頼した絵画です。日差しが愛人である女性にのみ当たっている事から、サン・ジュリアン伯爵がいかに愛人を愛していたのか分かります。ただ、後ろにいるぶらんこを動かしている男性は実はこの愛人の夫と言われており、不穏さも感じさせます。美しさとエロス、不穏さが見事に1枚に描かれている傑作だと私は思います。

文:るるるるん

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