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フリーダ・カーロ

フリーダ・カーロのここがすごい!

二人のフリーダ

結婚か仕事か、貞淑な妻か自立した女性か、多くの女性がこの問題を突きつけられていることでしょう。
その真っ二つに揺れる感情を、これほどストレートに描いた画家は他にいません。メキシコの画家、フリーダ・カーロです。
若き画家であった彼女は、同じメキシコの画家・リベロと激しい恋に落ちて結婚します。
文献によると、その時彼女は、愛するリベロの為なら絵を捨てる覚悟も出来ていたそうです。

けれど、二人の結婚は順風満帆なものではありませんでした。
リベロの相次ぐ女性問題、そして、事故により脊椎を損傷していたカーロの度重なる流産。
そんな中、彼女を救ったのが「絵を描くこと」だったのです。
自分が見たまま、感じたままを描き続けたフリーダ。
結婚しても尚、様々な女と関係を持ち、フリーダを苦しめ続けたリベロだけれど、彼女の絵のすばらしさを誰よりも認めていたのも、他ならぬリベロでした。

リベロはこんな言葉を残しています。
「フリーダは、私より遥かに上手い画家である」と。
愛する夫に貞淑な妻であることを望みながら、それが叶わなかった一人の女性、フリーダ・カーロ。
けれど、彼女は相対する二つの人生を、見事に全うしたのです。それは、何と贅沢な充実した人生だったことでしょう。

文:iitann

女性であることを芸術で表現した作家

フリーダ・カーロはメキシコの女流画家で、その情熱的な生き方とドラマティックな作風で現在でも多くの女性の熱い支持を得ています。彼女の作品には、自画像がとても多いことで有名ですが、自画像を通して、人生や社会のさまざまなことを表現しているように思えます。
彼女の代表作である「私の誕生」や「ヘンリー・フォード病院」では、女性の人生で一番大きな出来事である、出産を赤裸々に描いています。10代の時に遭った大事故で受けた後遺症のせいもあり、フリーダは何度も流産を経験しています。その苦しみを大胆に、そして激しさと悲しみを持って、ドラマティックな芸術作品として見事に昇華させています。

フリーダの夫もまた画家であり、その夫のディエゴ・リベラとは、互いの浮気が原因で離別をしています。ディエゴの愛を失った苦しみや葛藤も、彼女は素晴らしい作品として誕生させました。女性でしか描くことのできない、愛憎の感情を見る者の心を震わせるような素晴らしい作品として昇華させたのです。
フリーダの描く絵にはいつも女性であることの苦しみと痛みが表現されていました。自立した先進的な女性であるがゆえに受ける批判や苦しみ、事故の後遺症による身体的な痛み、愛する人に裏切られた痛み。その全てを、どの時代に生まれた女性にも共感できる素晴らしい芸術作品として誕生させた偉大な作家です。

文:あやぱみゅ

フリーダ・カーロの作品紹介

死の仮面を被った少女

フリーダ・カーロは1907年の7月6日に生まれたメキシコの画家です。フリーダ・カーロが画家を目指したきっかけが1925年の9月17日のバスと路面電車の衝突事故だったといわれており、そんな激動の時代を生きた画家なので私自身も気に入っています。1954年に亡くなるまでたくさんの作品を生み出した女性芸術家でありそのなかでもわたしが気に入っている作品が死の仮面をかぶった少女です。この作品は晩年フリーダが子供が生めない体であることへの葛藤や自身が事故にあってしまったこと、夫との関係などの複雑な心境が混ざり合って描かれたものだと言います。どくろのような顔をした少女がじっとこちらを見ているような一見不気味にも見える絵ですが非常に奥の深い絵画です。自画像を描くことの多かったというフリーダ・カーロの苦しみが描かれているようにも感じます。この絵には、不気味さではない何かほかの感覚を覚える枝とも感じます。フリーダ自身の壮絶な人生を感じさせる珠玉の作品のひとつでもあると思います。フリーダ・カーロ自身の体験からなるそのリアルなタッチはまるで絵が生命を持っているかのような不思議な感覚のある絵だと思います。こうした作品は、フリーダ自身の独特のコンプレックスも関係しているように感じます。

文:TM0323

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