ルイ・イカールのここがすごい!
『夢見るパリの画家』とアメリカ人に呼ばれた絶大な人気画家。
実はルイ・イカールの作品は、1度も実物を見たことが無く、好きになったきっかけはだいぶ昔に見たTV番組の『なんでも鑑定団』でした。
出品されたルイ・イカールの作品の女性像は、大げさでなく今までの人生の中で見た1番美しい女性でした。ですから、その後も彼の作品チェックをしていましたが京都にルイ・イカール専門の美術館があることを今回初めて知りました。
商業美術出身(絵はがき等)の画家であることも魅かれた原因の一つかもしれません。
とにかく、ルイ・イカールの描く女性像も見ればわかる。見れば好きになる。素晴らしい美しさです。もともとのファインアート出身の画家との女性像のちがいといえば、ファインアートの場合は、わりとふくよかもしくは肥満傾向の女性のモデルが多く見られますが、ルイ・イカールの場合は、妖艶でありながらスマートなモデル体型の女性ばかりが、ほぼ登場します。
しぐさやシチュエーションやファッションに関しても、全然古くささを感じさせません。
現実の写真であったなら、そのままフランス版VOGUE(ヴォーグ:世界中の憧れのファッション雑誌)に掲載されると思います。
いや?!当時のアメリカで『夢見るパリの画家』として絶大な人気を誇ったぐらいだから
現在のアメリカ版ヴォーグに掲載されたかも?
でもアメリカ版の編集長のアナ・ウインター(映画『プラダを着た悪魔』の中の鬼編集長のモデルとされている)は冷徹にビジネス目線で判断するから却下かもしれないけれど、最大のブレーンであり同い年のライバルのクリエイティブ・ディレクターのグレイス・コディントンなら、アーティストやクリエイターの要素を大切にする人だから、こういう誌面を掲載するのかも?????
それはともかく。
時代の流れの中での古典回帰って、ファッションやアートの世界ではよくあることだけれど
今のルイ・イカールの再ブームとは、どうしてなのでしょう?
いつの時代の人々にも普遍的に受け入れられる『美』が存在するからでしょうか。
追記:もしもルイ・イカールのような作品を描きたいならコレ(下記)参考におすすめです。
2009年ドキュメンタリー映画『ファッションが教えてくれること』(原題は9月号)
DVDでも見られます。
ファッション界の厳しさと裏側がかいま見られて、たとえファッションに関係のない人生でも良い意味でモチベーションが上がります。
たしか後半の美術館(MOMA)のパーティで、当時のサッカー選手の中田英寿とグレイス・コディントンが会話しているシーンもあります。
文:松本タマキ
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