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ギュスターヴ・クールベ

ギュスターヴ・クールベのここがすごい!

芸術の流れを大きく変えた革新的な画家

クールベは、フランスを代表する画家の一人で、そのレアリスムに基づいた作風は、写実主義と呼ばれました。クールベと同時期に活躍していた画家のほとんどは、古典主義やロマン主義と呼ばれる作風で、宗教的なものをモチーフにしたものが多く、そのどれと比べてみても彼の作品は違っていました。しかし、残念なことに労働者や農民の生活をありのままに、そして辛辣に描いたクールベの作品は、当時の保守的な風潮にはなかなか受け入れられないものでした。
代表作の『画家のアトリエ』では、自らのアトリエの風景を辛辣な風刺をこめて描いています。

この歴史的大作に、その当時開かれようとしていた万国博覧会での展示を彼は切望していましたが、その夢が実現することはありませんでした。それでも諦めないクールベは、小屋を建て、自分の個展を開いたのです。その当時、画家が個人で個展を開くことなどは前代未聞のことだったので、世間を驚かせました。
時代の空気や風潮に従うことなく、自分の目と芸術性の確かさだけを信じ、自らの理想とする芸術を追求し続けたクールベ。生きた芸術を作りたいと主張していた彼の作風は、その当時の芸術の流れを大きく変える革新的な力を持ったものでした。

文:あやぱみゅ

ギュスターヴ・クールベの作品紹介

「オルナンの埋葬」はクールベのリアリストな部分がわかる作品です。

ギュスターヴ・クールベの「オルナンの埋葬」は「画家のアトリエ」と共にクールベの代表作と言われている作品です。これほどの素晴らしい作品でありながら、オルナンの埋葬が発表された当時、当時の評判は散々なものだったそうです。
Courbet,_Un_enterrement_à_Ornans

この作品には「オルナンの埋葬に関する歴史画」という副題がついていますが、この絵の歴史画は当時の人々が「歴史画」だと思っていたものとはかなり異なっていました。クールベもそれが分かっていて、恐らくこれまでの歴史画のイメージを覆すために敢えて副題に「歴史画」を入れたのだと言われています。

クールベは「私は天使を見た事がないから描く事ができない」という非常に有名な一言を残しています。この一言からクールベがかなりのリアリストである事が伝わりますし、そのリアリストな場面がこの「オルナンの埋葬」からも伝わります。

クールベは「自分を曲げずに真っ直ぐに描いていけば多くの人の心を動かす事ができる」と心から信じていたそうです。その信念の通り、今でも彼の作品は世界中の人から愛されて、きっとこれからも愛され続けるのだと思います。何気ない埋葬シーンですが、私にとっては「いつか信じ続ければ信念は多くの人に伝わる」と勇気をくれるとても大事な作品です。

文:るるるるん

クールベの「画家のアトリエ」は様々なものを感じ取る事ができます。

ギュスターヴ・クールベの「画家のアトリエ」は、約3.6メートル×約6メートルの大作です。私は、大塚国際美術館でこの作品を見た時、あまりの大きさに驚き、しかも隅々まで細かくしっかり描き込まれているのにさらに驚きました。
Courbet_LAtelier_du_peintre

この「画家のアトリエ」は、「私のアトリエの内部、わが7年の芸術的な生涯を要約する現実的寓意」という長い副題があります。まさにクールベの芸術を総合した作品と言え「寓意」と名付けられているだけあって人によって様々な事を感じ取る事ができる作品だと私は思います。

作品中央にはクールベ自身が描かれており、そこから右側がギュスターヴの友人や芸術に縁がある人といった生によって生きている人達が描かれており、左側には貧困層で芸術に縁のない死によって生きる人達が描かれています。

クールベは、この作品に描かれている30人全てに寓意があると言っていたそうです。芸術に身分は関係ない事を描きたかったのか、芸術は貴族のものだという事を言いたかったのか、それとも芸術に酔いしれている貴族に何かしら思うところがあったのか、貧困層を救いたいと考えていたのか等この絵からは様々な事を感じ取る事ができます。100人いたら100通りの考え方ができるのがこの作品の面白さだと思います。

文:るるるるん

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