ジョルジュ・ブラックのここがすごい!
ジョルジュ・ブラックから読み取るキュビスム
キュビスムはご存じでしょうか?
かの有名なピカソが描く変な形の顔だったり人体だったりするアレです。
意図を読み取ろうとしてもよくわからないと思った人は多いはずです。
その考えをわかりやすく知ることが出来るのがジョルジュ・ブラックです。
まさに知る人ぞ知るといった方ですが絵画の歴史を語るには外せない人なんです。
ブラックは近年の作家で、彼は過去の作家の影響を受けることから始まりました
まずは野獣派といった強い色合いと単純的な形に惹かれ、その次にセザンヌの円錐、円球として物体を見るような手法に惹かれ、そしてそれと同じ時期にピカソの絵を見て衝撃を受けています。
そこからピカソと親交が深まり互いに研鑽し合った結果がキュビスムだと言われています。
しかしブラックの作品はピカソと違いリズムを感じるような画面整理と線の引き方をしているのが特徴で、同時期の作家、カンディンスキーと方向性は少し違うけれど通じるものがあるのが興味深いと言えるでしょう。
ブラックの作品「レスタックの家」はキュビスム初期の作品で、マティス、セザンヌの形の理論から思考を広げていった結果、簡略的な形に収めつつ色合いを味わい深いものにしたというお互いの良い所を融合させた手法を完成させたのです。
そのためある程度のキュビスム的要素はあるものの、ブラックの作品は物を物として認識できるものが多いので、キュビスムの作品としては見やすく一般的な人にも勧めやすいです。
キュビスムというとピカソの名前が挙がりますが、上記の事からジョルジュ・ブラックこそ近年の絵画歴史の後継者であり、その発現者と言えるのでは、と思っています。
文:みみみみみ
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