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アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックのここがすごい!

油絵よりもポスターが好きです! 浮世絵の影響を受けた画家

ロートレックは油彩よりもポスターが好きです。
ポスターは、肉筆画(原画)よりもエッジが効いていると感じる事がよくあります。
浮世絵もそうですね。

ポスターなので(キャッチコピーや見出しのタイトルなどの)レタリングが、イラストレーションの雰囲気に合わせてそれぞれの文字が作られ、レタリングのレイアウトが画面を引き締めてカッコイイです。

もちろん印刷ということでコストの関係から色数が制限されているはずですが、かえってその制限下での製作によってステキ効果をさらに生み出していると感じます。
特に赤と黒の2色での表現が、洗練されているというかフランス人の元々持つものなのか?

ロートレックのモチーフによく登場する踊り子や酒場といった夜の世界、その中の登場人物の一瞬の動きをとらえたかのようなポーズ。ロートレックは酒場で人々を観察していたのでしょうか?
それとも一緒になって楽しみながら一瞬を描きとめるためにクロッキーをしていたのかしら?

世界中のアートに影響を与えたジャポニズム。
ロートレックの作品も浮世絵と共通するという説もありますが、1つにはどちらも技法はちがいますが印刷という製作工程からの類似性もあると思います。
ロートレックのポスターに関しては、平面的技法で前景、中景、遠景を表現しているのは、葛飾北斎の富岳三十六景にも共通すると思います。

ロートレックの作品は、踊り子が次の瞬間踊りだし、音楽や人々のざわめきが聞こえてきそうでまるで映画の1コマのようです。

そんなロートレックの(視覚伝達手段としての)ポスターが芸術作品として後世に残る名作となったのは
。。。。。。。。
エスプリかも!

文:松本タマキ

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの作品紹介

「ムーラン・ルージュにて」は独特の雰囲気のある不思議な絵画です。

前に大塚国際美術館を訪れた際、思い出に残った絵画が「ムーラン・ルージュにて」です。全体的に暗いタッチで描かれていて、ここで集まっている人が一体何をしているのかとても気になる1枚です。特に手前にいる不気味な表情と顔色の女性が印象に残りました。

作者であるアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックは、1864年にフランスで生まれた画家です。8歳の頃から絵を描き始め、母親からその才能を見出され絵を習い始めますが、事故に遭遇し足を骨折してしまい、それが原因で足の成長が止まってしまいます。その後、父親から疎外されるようになり寂しい青春時代をすごす事になってしまったそうです。
その後パリに出て画塾で学び、その後はこの1枚を始め優れた絵画を制作しましたが、お酒の飲み過ぎや他にも病気を抱え36歳という若さで亡くなりました。

この「ムーラン・ルージュにて」は、暗い陰鬱とした雰囲気で退廃的な空気すら感じます。ムーラン・ルージュは、パリにあるキャバレーの事だそうで、まさに夜の世界が描かれています。ロートレック自身もこの絵画に描かれており、一体ロートレックはこの空気の中でどんな事を考えていたんだろうと思わせる独特な空気の絵画でとても印象に残りました。

文:るるるるん

「ムーラン・ルージュ・ラ・グーリュ」は完成度が高く、見ているとワクワクする作品です。

ロートレックの傑作の一つである「ムーラン・ルージュ・ラ・グーリュ」のポスターはダンスをしている女性がとても大胆に描かれた絵画です。こんな素敵なダンスを見せてくれる女性がいるムーラン・ルージュに是非行ってみたいと思わせる、ワクワクするポスターです。

このポスターですが、ロートレックにとって人生を変えた重要な一枚です。この一枚が世に出た事により、パリ中で注目されるようになったからです。そこから、ロートレックはムーラン・ルージュに通いつめ素晴らしい作品をいくつも描き上げています。

これほど素晴らしい作品を残す事ができたのに、彼はアブサンの飲み過ぎで徐々に身体が衰弱してしまいます。そして、36歳という若さで脳出血でこの世を去ってしまいます。もっともっと彼の素晴らしい絵画を見たかったという人は多かったでしょう。最期の言葉も悲しいもので、ロートレックの才能を認めようとしなかった父親への蔑みの言葉だったと言われています。

ただ、ロートレックは母親に看取られた最期を迎える事ができた事と、彼の死後父親がロートレックの作品を母親と彼の友人に管理させるようにした事でいくらか救われたのではないかと思います。

このポスターは、その完成度の高さと彼の人生について色々と思いを馳せる事ができる、私にとってとても重要な一枚です。

文:るるるるん

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